大学受験の勉強を春休みに始める場合、何に取り組むべきか

勉強法

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春休みは大学受験に向けた勉強を始めるために良いタイミングです。「春休み明けから勉強を始めよう」と考える人がいますが、受験対策を十分にするにはたくさんの時間が必要です。まとまった時間が取れる春休みから勉強を始めることで、良いスタートを切ることができるのです。

ただ、これから受験勉強を始めるときには、「何から始めたらいいのかな」と迷うことがあると思います。そこでここでは、「春休みから始める大学受験の勉強」について解説します。やるべきことがはっきりすることで、これからの受験勉強を迷わずに進めることができます。

勉強に慣れることが大切

春休みから大学受験に向けた勉強を始める場合には、まずは「勉強に慣れる」ことがとても大切です。

「毎日コツコツと勉強しないといけない」と頭では分かっていても、日頃から勉強をするのは大変です。正直なところ、「今まで勉強をサボっていた」ということも多いと思います。

しかし大学入試が近付いてくると、勉強をしないと試験に間に合わなくなってしまいます。そのため、強制的に勉強する必要が出てきます。

ただ、今まであまり勉強していなかったのに、いきなり何時間も勉強することはできません。受験が本格化すると、受験生は1日に8~10時間ほど勉強することはよくあります。これだけ勉強できる受験生は、最初から長時間の勉強をこなすことができたわけではありません。最初は1時間や2時間の勉強から始めて、少しずつ勉強時間を延ばしたからこそ、長時間の勉強ができるようになったのです。

春休みは「受験勉強を始めるためにちょうど良いタイミング」といえます。春休みは時間に余裕があるため、テスト前だと思ってまずは「3~4時間」勉強をしてみましょう。長いと感じるかもしれませんが、「午前中に1.5~2時間、夜に1.5~2時間」のように分けて勉強すれば、意外とこなすことができる時間です。これでもお昼から遊んだり、友達と出かけたりすることはできるはずです。

春休みは「基礎固め」をする

春休みの勉強は、まだ難しい問題などに取り組む必要はありません。ゲームを例にすると、最初のうちは自分のレベルが低く、強い敵を倒すことはできません。しかしレベルを上げて力をつけると、大ボスも倒すことができるようになります。

受験勉強もこれと同じです。受験勉強を始めた段階では、まだレベルが5~10のような状態です。最初は基礎を固めることで学力レベルを上げて、応用問題・発展問題に対応できる土台を作ることが大切なのです。

まずは英語・数学から始める

「基礎固め」といっても、最初は何をすれば良いのか分からないことがあると思います。最初に勉強する必要があるのは、「英語」と「数学」です。これら2教科は他の教科に比べて学ぶことが多く、勉強に時間がかかることが多いためです。両方大切ですが文系は特に英語を、理系は特に数学を重視して勉強を始めましょう。

受験勉強はそれぞれの科目で学ぶ内容は違います。ただ、「勉強の仕方」には共通する部分があります。必要なことを暗記したり、一見ばらばらに思える知識がつながっていることを理解したりするのは、各科目で同じです。つまり英語と数学を勉強することで、他の科目も習得しやすくなるのです。

英語は「単語」と「文法」から始める

英語に関しては、「単語」と「文法」から取り組むと良いです。勉強が進んできたときには「長文読解」にも取り組む必要がありますが、春休みの段階では長文を読むためのツールになる単語・文法を学ぶことに専念しましょう。

学校で使っている教材が使いやすい、理解できるのであれば、それを使うのが良いです。もし「使いにくい」と感じるのであれば、書店で販売されている参考書や問題集を購入して使うと良いです。

人によって理解しやすいと感じる教材は違いますが、おすすめの単語帳は「ターゲット1900」「DUO」「速読英単語」などです。

ターゲットは改訂されながら常に「受験生の定番」として使われています。DUOはターゲットよりも上位の大学を目指す場合におすすめです。個人的にDUOはレイアウトや配色が良いので、気に入っていました。

速読英単語は単語を覚えながら長文読解の練習をすることができる単語帳です。最初のうちは長文を理解できないかもしれませんが、まずは単語帳として使い、勉強が進んできたところで長文を読むと良いと思います。

以上のものから、使いやすいものを選ぶのがおすすめです。

文法の参考書はさまざまな種類がありますが、東進ブックスの「はじめからていねいに」シリーズと「基礎から受験までとことんわかる英文法」シリーズは分かりやすいです。学校の授業についていけず、分かりやすい説明がされた文法の参考書が必要な場合に良いです。

ある程度は文法を理解することができる場合には、桐原書店が出版している「全解説入試頻出英語標準問題1100」「NEXT STAGE(ネクステージ)」がおすすめです。文法問題が並んでおり、順番に解くことで文法問題をマスターすることができます。

全解説入試頻出英語標準問題1100のほうが問題数が少なく、標準的な文法問題をマスターするには良いと思います。ネクステージも似た構成ですが、問題数が1800問ほどとかなり多いです。

単語・文法の教材は、1冊をしっかり仕上げましょう。上に紹介したもので、センターやMARCHレベルの大学は十分に対応することができます。これをマスターした上で、より上位の大学を目指す場合には上級レベルの教材を勉強すると良いです。

春休み中に単語帳と文法の参考書を全て終えるのは難しいです。全解説入試頻出英語標準問題1100を使う場合、1日20問解いたとして55日かかることになります。春休みから取り組むなら、5月末〜6月末くらいまでにひと通り終えられると良いです。そこからは繰り返し復習して、夏休みが終わる8月末にはマスターしましょう。

「単語帳」と「文法の参考書or問題集」を1冊ずつ用意して、勉強を始める。

数学は「数1A」に取り組む

次に数学ですが、春休みに取り組むべき内容は「数1A」です。数学は「典型問題」と呼ばれる、「さまざまな大学でよく出題される問題」があります。これをひと通りマスターする必要があります。

典型問題が網羅されている教材としておすすめなのは「黄チャート(数研出版)」です。典型問題が「例題」として解説されており、ポイントが分かりやすいです。そのためインプット用の教材として適しています。例題に加えて練習問題が付いていますが、まずは例題のみに取り組むと良いです。

黄チャートと似た典型問題を網羅した参考書として「Focus Up(啓林館)」も良いです。レベルは黄チャートと同じですが、より解説が詳しいため、「黄チャートよりも使いやすい」という人もいます。ただ、好みによるところがあるため、書店でどちらが合うかを確認してみると良いです。

数学が得意な場合には「青チャート(数研出版)」「Focus Gold(啓林館)」「1対1対応の演習(東京出版)」のいずれかがおすすめです。標準〜やや難の典型問題をマスターすることができ、難関大学の問題にも対応できる基礎力を身に着けることができます。

上で挙げた参考書はどれも分量がとても多いです。そのため何冊も勉強する必要はありません。「自分にはこれが合う」と思ったものを1冊選んで取り組みましょう。また、「数2B」や「数3」もシリーズとして出ているため、同じシリーズで統一して勉強することをおすすめします。

黄チャートを例にすると、例題が約210問あります。数1Aは標準問題以外に簡単な問題も含まれているため、1日5〜7問の問題に取り組むと30〜40日で終えることができることになります。春休みから始めて、4月末〜5月末にはひと通り終えられると良いです。

「数1A」の参考書を1冊用意して、典型問題のインプットを始める。

まずは「ひと通り終わらせる」ことを目標にする

上で紹介した参考書や問題集は、とても問題数・ページ数が多くて「厚み」があります。この厚みから、「こんなにも勉強しないといけないのか・・」と、勉強へのモチベーションが落ちてしまうことがあります。

ただ、上の例で紹介したように、「参考書全体の問題数・ページ数」を確認して「1日に取り組む問題数・ページ数」を決めて取り組めば、目標の期間内にこなすことができます。あいまいな部分が残ってしまっても良いので、まずはひと通り終えることを目標にしましょう。

そして「まだ理解しきれていない」と感じる問題については、復習でもう一度解き直しましょう。2度3度と繰り返して復習することで理解が深まり、あいまいな部分がなくなるはずです。

参考書をひと通り解き終えることは、「これだけの問題を解いてきたんだ」という自信につながります。そして復習や次の教材にもしっかりと取り組めるようになります。

また、復習の仕方についても別記事で紹介しています。こちらも参考にして、効果的な復習をしてほしいと思います。

学習効果を飛躍的に高める「復習の仕方」タイミング・回数・コツ

予備校講師の授業を動画で学べる「スタディサプリ」

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参考書や問題集を自分で解き進めていると、どのように考えれば良いのかが分からないときがあります。予備校や塾に通っていれば講師やチューターに質問をすることができますが、通うかどうか決まっていない段階では「スタディサプリ」というサービスを利用するのがおすすめです。

スタディサプリは月1,078円(税込)で、予備校講師の授業を動画で学ぶことができるサービスです。主要5科目の内容を学ぶことができ、テキストもPDFとしてダウンロードすることができるため、参考書や問題集を解き進めるときの副教材として活用すると良いです。各科目の考え方・解き方を学び、参考書や問題集を解くようにすると、学習効果を高めることができます。

河合塾や駿台などの大手予備校に通うと、年間で50〜100万円の費用がかかります。また、進研ゼミやZ会などの通信教育は安いですが、それでも最低で月に5,000円ほどがかかります。

これらに比べるとスタディサプリの月980円という料金は、とても安いです。さらに安いといっても講義の質は非常に良いため、今の受験生は活用するべきサービスだと思います。スタディサプリについても別ページで紹介しているため、参考にしてみてください。

スタディサプリは費用が安くて質が高く、独学での受験対策におすすめ

春休みは受験スタートの良いタイミング

ここでは、春休みから始める大学受験の勉強について紹介してきました。春休みは受験勉強をスタートさせるタイミングとして、とても適しています。「せっかくの休みだから、遊びたい」と考えるかもしれませんが、周りの友達もそろそろ大学受験を意識し始めているはずです。

もちろん遊びをゼロにする必要がありませんが、きちんとスケジュールを決めて勉強にも取り組み始めましょう。そうすることで、あとから「春休みに受験勉強を始めて良かった」と思えるはずです。

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