【大学受験物理】重要問題集と名門の森は難易度的にどっちが良い?

大学受験の勉強法

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物理の問題集として評判の良いものに、「物理・重要問題集(数研出版)」と「名門の森(河合出版)」があります。2つとも良書のため、どちらに取り組もうか迷うこともあると思います。

そこでここでは、重要問題集と名門の森の特徴を解説し、それぞれを比較しました。

なお、これらの問題集と合わせて活用すると効果的なのが「添削問題」。ベネッセの「進研ゼミ」や「Z会」は問題演習で身につけた実践力を添削問題でアウトプットでき、答案の書き方もアドバイスしてもらえます。スタンダードなのは進研ゼミ、よりハイレベルならZ会ですが、どちらも良質なので、ぜひ考えてみてほしいと思います。

重要問題集の特徴

重要問題集の特徴は「問題の質」です。さまざまな大学の入試問題が厳選されており、典型問題を網羅的に解くことができます。また、問題を解くことで、知識の理解を深めることもできます。重要問題集は数研出版が出版している参考書・問題集の中でも、数学のチャート式と並んで「良書」といえる教材です。

問題数はときどき改訂されるため増減はありますが、140問ほどが収録されています。ひと通りこなすことができれば、旧帝大レベル(東大・京大などのトップ校を除く)までであれば十分対応できます。

また、重要問題集は120問ほどが「A問題」、残りが「B問題」となっており、まずはA問題を解くと良いです。その上でB問題を解けば、スムーズに勉強を進めることができます。

重要問題集のデメリットは「解説」

重要問題集は問題がとても良く、しっかりとした解説もついています。ただ、解説は「普通」という印象です。解き方がひと通り説明されているものの、物理の現象や知識についての理解を深めるには、自分で考える必要があります。赤本の解説に似ていると思います。

もちろん解説を読めば、問題の解き方を理解することはできます。そのため、「身につけた基礎力で、どんどん問題演習をしたい」という人向けの問題集といえます。

重要問題集で対応できる大学・始める時期

重要問題集のレベルは「中堅国公立・私大~旧帝大などの難関国公立大学・私立大学」が目安です。

センター試験でしか物理が必要ない場合、重要問題集はオーバーワークです。また、東大・京大・東工大・阪大が志望校の場合には、重要問題集だけでは少しレベルが足りません。この場合は「名門の森」をおすすめします。

重要問題集はできれば、高3の8〜9月から始められると良いです。1日3問解くとすると、1周するまでに単純計算で50日ほどかかることになります。9~10月で1周目を終えて、そこからは復習を繰り返しましょう。そして11~12月と二次試験直前期を使って、合計で3~4周しておくと良いです。簡単に解けた問題は、ざっと確認する程度で大丈夫です。

重要問題集の前に取り組む参考書・問題集

重要問題集の前には、「物理のエッセンス」や「セミナー物理」で基礎を固めましょう。

物理のエッセンスは、物理の基礎的な参考書として有名な教材です。私もこの参考書はとても質が良いと感じており、基礎固めにおすすめです。

セミナー物理も良いですが、問題数が多く、解説が薄い印象です。そのため、物理の根本原理に対する理解を深めにくいです。圧倒的に物理のエッセンスのほうが良いと思いますが、学校でセミナー物理を使っていて理解できている場合は、そのまま使い続けても良いです。

名門の森の特徴

名門の森の特徴は「質の高い問題」「ていねいな解説」です。物理のエッセンス著者である浜島先生が執筆した問題集で、難易度の高い問題を扱っています。

名門の森は物理のエッセンスと同じく、140問ほどで構成されています。問題は入試の過去問を中心に構成されていますが、「名門の森オリジナルの問題」もところどころにあります。より高い学習効果を得られるよう、執筆者の浜島先生が問題を編集しているのです。そのため重要問題集よりも、さらに問題の質が高いといえます。

ただ、「力学・熱・波動1」と「波動2・電磁気・原子」の2冊に分けられているため、重要問題集より費用は高くなります。

名門の森に収録されている問題は難しく、しっかりと基礎を固めていないと、取り組むことができません。ひとつひとつの問題でつまずくことになり、挫折してしまいます。物理のエッセンスと解説や解き方が似ているため、エッセンスで学んでおくと名門の森へスムーズにつなげることができます。

ちなみに物理のエッセンスには、難易度の高い「**」の問題が掲載されています。名門の森は、エッセンスでいう「**」レベルの問題がたくさん並んでいると考えてください。

名門の森に収録されている問題をきちんと自分のものにできれば、東大・京大・阪大・東工大など、トップ校の物理入試にも対応できます。また、物理が得意で北大・東北大・名大・九大などを目指す場合にもおすすめです。

また、名門の森は重要問題集と比べて、解説がとてもていねいです。そのため、原理への理解をさらに深めたり、「新たな視点で問題を解く力」をつけたりするために適しています。普通の受験生では知らないような、鮮やかに解く解法も身につけることができます。

名門の森は繰り返し解くことで、より高い学習効果を得ることができます。重要問題集と同じく高3の9月ごろには着手して、3~4回は復習するべきです。あとは志望校の過去問に取り組んでおけば、物理は完成といえます。

なお、医学部志望の場合や、時間に余裕があって物理が得意なのであれば、「難問題の系統とその解き方(ニュートンプレス)」「新・物理入門問題演習(駿台文庫)」「理論物理への道標」などを学んでも良いです。ただ、このレベルになると、ほとんどの場合オーバーワークです。物理だけに時間をかけすぎないよう気をつけて取り組んでください。

重要問題集と名門の森の比較まとめ

重要問題集と名門の森の比較を、表にまとめました。私の個人的な主観も入っているため、あくまでも参考と考えてください。

重要問題集 名門の森
問題数 約140問 約140問
冊数 1冊 2冊
難易度 標準~やや難 やや難~難
対象となる大学 中堅国公立・私大
難関国公立大学・私大
難関国公立大学・私大
解説の質 普通。深堀り・別解はない ていねい。別解あり。

重要問題集と名門の森は、どちらも良い問題集です。人によって向き不向きは違うため、書店で手に取り、自分に合いそうかどうかを確認してからの購入をおすすめします。

どちらを使うか決めたら、しっかりやり込もう

ここでは、物理・重要問題集と名門の森を比較しました。これらは両方ともとても質が高く、物理の問題演習をするために最適な教材です。上の比較を参考にして、どちらに取り組むか決めてほしいと思います。

ただ、せっかく良い教材を購入しても、実際に問題を解き、自分のものにできなければ意味がありません。重要問題集と名門の森どちらかを購入したら、全ての問題を解き、復習を繰り返しましょう。しっかりやり込むことで、物理の実力が大きくアップするはずです。

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