大学受験英語における英作文の勉強法・おすすめ参考書・問題集

勉強法

※このページはプロモーション(広告)を含みます。

英語の大学受験対策で苦手とする人が多い分野に「英作文」があります。英文を読むことはできても、自分で書くとなると難易度が大きく上がります。そして、「どうやって勉強すれば良いのか分からない」と悩むこともあると思います。

ここでは大学入試で英作文が必要な場合のために、「英作文の勉強法」と「おすすめ教材」を紹介します。

英作文は2種類ある

大学入試の英作文は大きく分けて、2種類の形式で出題されます。

和文英訳:日本語の文章を、英語に訳す形式。
自由英作文:あるテーマについて、自由に英語で書く形式。

和文英訳は日本語に従って英文を作れば良いので、ある程度楽です。ただ、大学によっては日本語自体が難しく、英語に直すのが大変な場合があります。

自由英作文はテーマに沿って自由に書けるため、自分の知っている単語・文法・構文を使って書くことができます。ただ、さまざまなテーマで「自分の意見・考え」が求められるため、なかなか書くことを思いつけないことがあります。

大学によって、どちらが出題されやすいかは異なります。志望校の過去問を確認しておきましょう。

英作文の勉強する上でのポイント

和文英訳と自由英作文はどちらも「英作文」という面では同じで、勉強の仕方は共通する部分があります。英作文を勉強する上でのポイントを紹介します。

単語・文法に加えて、「構文」を覚える

英作文では「It~to構文を使おう」「If~、を使おう」のように、「構文」に当てはめて文章を作ります。つまり構文を使いこなせるように学ばないと、英文を作ることができません。「英作文でよく使う構文をまとめた参考書」が販売されているため、こうした教材で基本構文を習得しましょう。

「ドラゴン・イングリッシュ基本英文100」は、100個の構文を学ぶことで、英作文に必要な基礎を固めることができます。100個というと少なく思えますが、しっかりとポイントを押さえた質の良い英文が選ばれており、解説が充実しています。そのため100個でも全てマスターすれば、さまざまな英作文に応用することができます。

書籍によっては300個など、よりたくさんの構文を掲載している参考書もあります。ただ、その分だけ解説が薄かったり、似た文があったりするため、ドラゴン・イングリッシュをしっかりマスターするだけでも基礎は十分といえます。

ちなみに「ドラゴン桜」は漫画が原作で、ドラマにもなっています。少し古さが感じられるものの、かなり大学受験について的を突いた内容なので、見てみるのはおすすめです。

英作文は「減点方式」。日本語を簡単に「言い換える」

英作文は正しい部分があるごとに点数が加算される「加点方式」ではなく、満点からミスがあるごとに減点される「減点方式」で採点されるのが一般的です。

つまり「やみくもに難しい単語・構文を使うと、ミスをしやすい」ということがいえます。問題で出された日本語を、まずは簡単に言い換えましょう。そうすれば簡単な単語や構文で英文を作ることができ、かつ点数を取りやすいです。

偏差値60を超えるような難関大学の英作文でも、必要な単語・文法・構文は「中3~高1レベル」です。

また、多くの受験生は、英作文を苦手としています。難しい知識が必要な英作文はほとんどの人が正答できず、差がつきません。要は「基本的な単語・文法を使いこなして、いかに正しい英文を作るか」が大切なのです。

英作文は短期間で伸びない。継続して練習する

大学入試に向けた英語の勉強は、「単語」「文法」「長文読解」を中心に取り組む人が多いです。そのため英作文は、どうしても後回しにしてしまいがちです。

ただ、英作文は力が伸びるのに時間がかかります。そのためできるだけ、早めに準備を始めましょう。高3の4~5月には構文を覚えて、そこから基本的な英作文の参考書・問題集に取り組むと良いです。毎日30分ほどでも良いので英作文の問題を解いたり、自分で英文を書いたりする時間をとると、秋頃には力の伸びを感じられるはずです。

9月ごろから英作文の勉強を始める場合、10月に構文を覚えきり、11月ごろから英作文へ取り組み始めることになります。ただそのときにはセンター試験が目前に迫ってきて、その対策に力を入れる必要があります。つまり11月以降は、なかなか英作文に時間をかけることができません。

春の段階で志望校をある程度固めて過去問をチェックして、それに向けて英作文を勉強しましょう。

「添削」をしてもらう

英作文の正解はひとつではなく、人によってさまざまな書き方があります。そのため自分だけでは書いた英文が合っているのか、判断できないことがあります。そのため誰かに「添削」をしてもらうと良いです。添削には、次のような方法があります。

・学校の先生にお願いする

学校にいる英語の先生に「英作文の添削をしてほしい」とお願いすれば、添削してもらえることが多いです。学校の先生は「できるだけ受験生の力になりたい」と思っていることが多いため、積極的に添削をお願いすると良いです。

ただ、先生によっては忙しかったり、ほかの生徒からも添削をお願いされたりして、なかなか対応してくれないことがあります。

・「進研ゼミ」「Z会」の添削問題

英作文の添削をしっかりとしてくれるのが「進研ゼミ」や「Z会」などの通信教育です。

進研ゼミは英作文に絞った講座がないものの、英語講座では、添削問題の一部として英作文が出題されます。

>>進研ゼミの公式ページ・資料請求(無料)

よりしっかりと英作文を学びたい場合には、Z会がおすすめです。Z会では「専科」という、特定の分野に絞った講座を用意しています。英作文に関しては「英作文基礎」「英作文応用」という2種類の講座があり、入試対策に向けた英作文をしっかりと学ぶことができます。細かなポイントまできちんと添削を受けられるため、英作文に力を入れる必要があるならZ会がおすすめです。

ただしZ会はかなり難しいため、ある程度自信はあっても、まずは「英作文基礎」から取り組むことをおすすめします。Z会の専科は1講座あたり月2,800円(税込)で、6ヶ月や1年間をまとめて支払うと割引があります。

>>Z会の公式ページ・資料請求(無料)

・「英語添削アイディー」の添削サービス

アイディーは英文の添削を行なってくれるサービスです。大学受験生だけでなく、一般の人向けにサービスを提供しており、仕事の英文や日記の添削なども行なってくれます。

アイディーの料金は「ポイント制」となっており、「1語(単語)あたり1ポイント=約10円」となっています。

大学受験の英作文では多くの場合、「50語(1単語=1語)以内」のように語数が決められます。入試では50~100語ほどで英作文を作ることが多く、アイディーでは1つの英作文を500円ほどで添削してもらえる計算になります。添削してもらうだけでなく、添削の解説も受けることができます。

進研ゼミやZ会と違い、「講師へのメッセージ送信」や「質問」をすることができるため、より疑問を残さずに英作文のトレーニングができます。

アイディーは英語で書いた日記を添削してもらったり、大学入試の過去問で解いた英作文を添削してもらったりと、さまざまな使い方ができます。無料の会員登録をすると、特典として100ポイント(100語分)がもらえます。まずはこれで試してみるのも良いでしょう。

英作文はただ書くだけでなく、このように添削をしてもらうことで、より力をつけやすくなります。添削してもらった英文は、必ず復習して「何が間違っていたのか」を確認しましょう。

>>「英文添削アイディー」の公式サイト・詳細

英作文におすすめの教材

英作文を学ぶためにおすすめの教材も紹介します。まずは基礎的なものから始めて、ステップアップしていきましょう。

大矢復 英作文講義の実況中継(語学春秋社)

大手予備校の講師である「大矢復先生」が執筆している参考書。単語・文法・構文を身につけたら、英作文の基本を理解するために読むと良いです。気軽な文体で書かれているためとても取り組みやすく、英作文が苦手でも無理なく基礎を身につけることができます。

また、「ネイティブ(外国人)がどのように考えて英文を作っているか」という視点から書かれており、分かりやすいながらも英語を本質的に理解できます。1度読み終えてから2~3周すれば、大きく力を伸ばせるコストパフォーマンスの良い教材です。

大学入試英作文ハイパートレーニング(桐原書店)

こちらも大矢復先生が執筆している参考書です。基礎から学ぶことができ、すっきりとまとまっていて良い書籍です。「和文英訳」と「自由英作文」の2冊があり、見開きの2ページで問題と解説が完結しています。そのため学びやすくなっており、レッスン数も手ごろです。

「和文英訳編」は66レッスンから構成されていて、1日1レッスンずつ勉強すれば約2ヶ月、2レッスンずつなら約1ヶ月で1周できる計算になります。予備校講師ならではの丁寧で分かりやすい解説により、疑問点を残さずに英作文のポイントを学ぶことができます。

和文英訳と自由英作文は、志望校の出題形式に合わせてどちらかに取り組みましょう。

毎年出る・頻出英作文(日栄社)

英語に関しては、かなり質の高い教材を出版している日栄社の問題集。「これで大丈夫なのか」と感じるような表紙と600円台という低価格に、少し不安になってしまうかもしれません。ただし内容はとても良く、暗唱用の例文が150文、さらに基本問題・発展問題で250題以上と、英作文の練習をするには最適です。しっかりと頻出の構文を取り入れた英作文となっています。

また、ひとつの日本文に対して、英語訳の例が3つ書かれているのも良いです。人によって表現は違うため、自分に合った書き方を学ぶことができます。

上で紹介した参考書で学んだあと、この問題集で数をこなすと、しっかりとした力を身につけることができます。

しっかり対策をして、英作文を得点源に!

ここでは英語の大学入試における、「英作文の勉強法」と「おすすめの教材」を紹介しました。正しい勉強法で継続して勉強すれば、英作文の力を伸ばすことができます。過去問で問題形式を確認して、余裕をもって対策を始めましょう。

なお、ライティングの力だけでなくリスニング力や速読力、文法知識などを総合的に身につけるなら、リクルートの「スタディサプリEnglish」もおすすめです。月1,078円(税込)で利用でき、スマホでリスニングのトレーニングやディクテーション(書き取り)、文法レッスンなどを受けられます。7日間は無料でおためしができるため、興味が湧いたら試してみると良いです(※無料期間は申込日が1日目)。

タイトルとURLをコピーしました