大学受験の勉強時間は1日どれくらい?高1・高2・高3各学年の目安

大学受験の勉強法

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受験勉強をしていると気になることが多いのが「勉強時間」です。「勉強をしているけれど、もっと長く勉強したほうがいい気がする」「1日にどれくらい勉強すれば良いのか分からない」と不安をもつ人は多いです。

勉強は「時間」だけでなく、「質」にも気をつける必要があります。長時間の勉強でもダラダラと取り組んでいると、成績は伸びないのです。ただ、高1〜3年それぞれの学年で、目安となる勉強時間はあります。ここでは「各学年で目安となる勉強時間」を紹介したあと、「同じ勉強時間でも、成績を伸ばしやすくなる勉強の仕方」について解説します。

勉強時間の目安

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大手予備校の「東進ハイスクール」では、難関大学に合格した人を対象として勉強時間についてのリサーチをしました。上の図は、その結果を示したものです(出典:東進ハイスクール・先手必勝の大学受験)。グラフは「高1〜3年生における、勉強の合計時間」を示しています。

学年 平均の勉強時間
高1 2.26時間
高2 2.94時間
高3 5.59時間

高1〜3年の合計時間を365日で割ると、1日の勉強時間が分かります。たとえば上の図で、高校1年生は1年間で825時間勉強するため、1日の勉強時間は平均で2.26時間(825時間÷365日)です。同じように、高2、高3についても上に挙げた表のように計算することができます。

これは東京大学・東北大学・早稲田・慶応などの難関大学を志望した受験生の勉強時間です。ただ、このレベルの大学を目指す人だけでなく、もう少しやさしいレベルの大学を目指す場合でも、同じくらいの勉強時間は必要です。ひとつの目安にしてください。

ちなみにこの数字をふまえて、私がおすすめする各学年の勉強時間も挙げておきます。この時間だけ勉強すれば確実に成績が上がる、志望校に合格できるというものではありません。ただ、ひとつの基準として参考にしてほしいと思います。

学年 時期 勉強時間の目安
高1 平日 1時間
休日 2時間
夏休み・冬休み 3時間
高2 平日 2時間
休日 3時間
夏休み・冬休み 4時間
高3 平日 3時間
休日 6時間
夏休み  8時間
冬休み・受験直前 10時間

受験勉強は早くから始めるほうが有利になります。「高1や高2のころから、勉強を頑張るのは大変」「高校生活を満喫したい」と考えるかもしれません。

部活や高校生活を楽しむのは良いことですし、ぜひ頑張ってほしいと思います。ただ、生活の中で1日1〜2時間の勉強時間を作るのは、自分の生活を振り返ると意外とできることです。

ゲームをしたり、スマホを触ったりしている時間を、勉強にあててみてください。高1なら平日に1時間、高2なら平日に2時間勉強すれば、まずは良いといえます。「学校から帰ってきて1時間、ご飯を食べたあとに1時間」「学校の行き帰りに乗る電車の中で1時間」のように勉強してみてください。2時間ほどの勉強時間なら、何とか頑張れるのではないでしょうか。

勉強時間を少しずつ増やす

「これからは勉強を頑張ろう」と思っても、今まで勉強していなかった状態からすぐに5時間も6時間も勉強することはできません。そのため少しずつ勉強時間を増やして慣れることが大切です。

勉強を始めたころは、「6時間なんて、とても続かない」と思うかもしれません。しかし最初は1時間や2時間の勉強時間でも、「次の休みには3時間勉強しよう」「学校に行くまでの電車に乗る時間も勉強できる」のように考えると、少しずつ勉強時間を長くすることができます。そして高2の冬や高3になるころには、5時間や6時間、さらに入試が近付いてくると8〜10時間の勉強でもこなせるようになります。

よく考えてみると、高校生活は朝8時半ごろから始まり、夕方16時ごろまでであることが多いです。つまり「約8時間を高校で過ごしている」ということです。

もちろん高校では、勉強の授業を受ける以外に体育や食事の時間などがあるため、実際に勉強をしている時間は短くなります。けれど「8時間の勉強は、朝から高校に行っているようなもの」と考えれば、少し取り組みやすくなるのではないでしょうか。

時間とともに「質」も重視するべき

ここまで、勉強時間の目安について紹介してきました。ただ、当たり前ですが勉強は「ただ長く勉強すればいい」というものではありません。「質(勉強の内容)」がとても大切です。成績の伸びは、次のように表すことができます。

成績の伸び=勉強時間×勉強の質

つまり、たくさん勉強するほど、そして勉強の質を濃くするほど成績は伸びやすくなります。「勉強時間は長い。でも成績が伸び悩んでいる」という場合、「勉強した内容をきちんと理解できているか」「新しい項目を学べているか」に気を付けるようにしましょう。

勉強時間が長くても、「ノートをまとめたり単語カードを作ったりするだけで、内容が頭に入っていない」「すでに解ける問題ばかり復習している」ということがよくあります。

たしかにこれらのことは、成績を伸ばすために必要なことです。ただ、こればかりをやっていても偏差値はアップしません。それは受験勉強で成績の伸びに直結するのは、「まだ解けない問題を、解けるようになること」だからです。

新しい内容を理解して、今までできなかった問題を解けるようにするのは大変です。そのため多くの受験生が、これを無意識のうちに避けてしまいがちです。そして上のような、「一見頑張っているように見えても、学習効果が薄い勉強」をしてしまいがちなのです。質にこだわる勉強をするために、次のことを確認しながら勉強を進めましょう。

  • 新たに解けるようになった問題が増えているか。
  • 問題を何も見ずにすらすらと解けるようになっているか。
  • 復習をして、解けるようになった問題を忘れないようにしているか。
  • ノートまとめなどの「作業」が中心の勉強になっていないか。

これらのことに気をつけながら、勉強をしてみてください。そうすれば、内容の濃い勉強をすることができるようになるはずです。

時間だけでなく「勉強内容」も決める

受験勉強を始めるときには、まずは「1時間勉強する」のように、「勉強する時間」を目標にすると良いです。ただ、勉強をすることに慣れてきたら、「今日は1時間の中で数学の問題集を2ページ進める」のように、時間と合わせて「内容」も決めるようにしましょう。内容を決めることで、確実に勉強を前に進めることができます

ただ、「1時間でなるべくたくさん勉強したい」「早く先に進みたい」と思うあまり、1つ1つの項目についての理解が浅くなってしまうことがあります。これではもう一度問題を見たときに自分で解くことができないため、無理のないペースで勉強を進めるようにしましょう。

もし勉強を進める中で理解できない部分がたくさん出てきて勉強が進まない場合、友達や学校の先生、予備校や塾などで聞きながら進めると良いです。思うように勉強が進まないことがあるかもしれませんが、こうしたことは誰しもあります。落ち着いてじっくりと取り組むようにしましょう。

時間を目安にして、内容にこだわった勉強を

「受験勉強をする時間」は長いほど、成績が伸びやすくなります。紹介した目安の時間を参考にして、自分の学年に合った勉強時間を確保してみてください。

ただ、時間と合わせて「勉強の内容」もとても大切です。「成績の伸び=勉強時間×勉強の質」なので、勉強時間と質の両方を上げるようにしましょう。

受験勉強は長期間にわたります。コツコツと勉強を続けられる人はしっかりとした実力を付けることができ、最終的な志望校合格を達成することができます。

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