大学受験で効率良く勉強するには「要領の良い方法」を意識するべき

大学受験の勉強法

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大学受験はよく、「真面目にコツコツ努力するべき」といわれます。これは確かに正解ですが、「要領」も大切です。

人によっては「要領良く勉強するのは、ずる賢い」と否定することがあります。ただ、短い時間で大きな成果(成績アップや志望校合格)を得ることは、むしろ社会に出てからは「とても良いこと」と考えられます。真面目にコツコツ努力を続けながらも要領の良さを追求することは、とても良いことだと思います。

そこでここでは、「要領の良い勉強方法」について紹介します。

大学受験は、要領良く勉強するべき

「勉強」という言葉を聞いて、「机に向かい、頑張って問題を解く姿」をイメージする人は多いです。しかしこうした姿で勉強する人がいる一方、「普段はあまり勉強していないように見えるのに、成績が良い人」がいます。

後者の人も机に向かっていないだけで、しっかりと勉強しています。こうした人はちょっとした空き時間で必要なことを暗記していたり、移動中の電車内などで問題を解いたりしているのです。

大学受験で根本的に大切なことは、「机に向かうこと」ではありません。「必要なことを暗記・理解して、解ける問題を増やすこと」です。

「勉強しているのに、なかなか成績が上がらない」というとき、自分が机で何をしているかを振り返ってみてください。ずっとノートをまとめたり、同じ問題ばかり何度も解き直したりしていないでしょうか。これは勉強しているように見えますが、実は「効果の薄い勉強」です。

ノートを作ることや復習は、確かにとても大切なことです。ただ、そればかり続けていても、新しい問題を解けるようになりません。机に向かって勉強していると、先生や両親に褒められやすいです。ただ、成績はあまり上がらず、「自分はこんなに頑張っているのに、成績が上がらない」と悩むことになります。

新しい問題を解けるようになることは、大変です。必要なことを暗記・理解して問題を考え、解けなかった場合には解答を理解して解けるように練習する必要があります。多くの人はこの大変さを避けてしまうため、なかなか成績が上がらないのです。

「要領良く勉強する」とは、「新しい問題、よりレベルの高い問題を解くために、必要なことだけをする」ということです。「今やっている勉強は、本当に学力アップに役立つだろうか」と考えながら勉強しましょう。

要領良く勉強するためのコツ

実は「要領の良い勉強方法」に、正解はありません。「こうしたら、より効率良く新しい問題を解ける」と考えて工夫することが、要領良く勉強するためのコツです。参考として、私が実際に行なっていた勉強方法や、良いと思う方法を紹介します。

目標から逆算して考える

要領良く勉強するためには、できるだけ「志望校合格のために必要なこと」に集中する必要があります。そのためには「志望校」や「目標となる学力レベル」を決めて、そこから逆算して今やるべきことを決めることが大切です。

「志望校の偏差値は60。センターの英語で、150点は取る必要がある。数学は1A・2B合わせて160点は取りたい。そのために、今月と来月で英語は文法を終わらせて、数学は1Aを完成させよう」

目標を決めていないと、やみくもに勉強するだけになってしまいます。受験で必要のない科目を勉強してしまったり、机に向かってもぼーっとしてしまったりするのです。

まずはあなたの「目標」について考えましょう。ゴールがはっきりすれば、要領の良い行動をとりやすくなります。

細切れの時間を活用する

生活の中では、細切れの時間がたくさんあります。「ご飯を待つまでの30分」「通学時間の20分、往復で40分」「待ち合わせ場所で友達を待っているときの10分」など、これをかき集めると、数時間分の時間を無駄に過ごしているのです。

この時間を勉強に使うことで、机に向かってガリガリと勉強していないにもかかわらず、かなりの勉強時間を確保することができます。「英単語」や「暗記するべき項目」「リスニングの音声」など、パッと学べる教材を用意しておくことが大切です。そして空き時間があったら、すぐに取り出して学びます。

こうした「スキマ時間」の活用については、別ページで詳しく解説しています。
>>受験勉強ではスキマ時間を活用すると、学習の質が大きくアップする

スマホを活用する

スマホを使うと、よりスムーズに勉強することができます。暗記したいことを写真で撮影しておいて移動時間に眺めれば、自然に覚えることができます。復習したいことも写真で撮影してフォルダに分けておけば、パッと復習できます。

また、「スタディサプリ」というサービスを使えば、月1,078円(税込)で予備校講師による授業をスマホの動画で学ぶことができます。1回の授業は15~30分と短めになっているため、空き時間で効率良く学ぶことができます。

やるべき勉強もスマホのカレンダーに入力しておけば、しっかりと計画立てて進めることができます。さらにこのサイトのように、受験に役立つ情報をチェックすれば、より効率良く勉強を進めたり、志望校についての情報を得たりするために役立ちます。無料で利用できるスマホアプリには、勉強に役立つものもたくさんあります。

スマホを活用することは、要領良く勉強するために必須」といえます。上手くスマホを使いこなすことは決してずるいことではなく、とても賢い方法だと思います。

ただし当然ですが、スマホをカンニングに使うような行為はダメです。常識を守って、スマホを有効活用してください。

音楽を聞きながら、寝転びながら勉強する

好きな音楽を聞きながら勉強すると、曲のテンポに乗ってサクサクと勉強することができます。とくに「計算問題」や「単語の練習」など、単純な繰り返しの勉強するときには、この方法が適しています。

また、寝転びながら勉強すると、「さあ、机に向かって勉強しないと」という心理的なハードルが生まれず、すぐに勉強を始めやすいです。「勉強したくない」という気持ちが働いてなかなか机に向かえないなら、寝転びながらでもすぐに勉強し始めたほうが良いです。だんだんしっかり考えたくなると「やっぱり机に向かって、しっかり考えよう」と感じて、自然に机で勉強できます。

寝転びながら勉強していると、両親から「ゴロゴロしていないで勉強しなさい」と間違われることがあります。しっかり問題を解いているなら「勉強してるよ」と伝えて、気にせず過ごしましょう。

勉強ツールの手作りに時間をかけない

効率が「悪い」勉強方法の代表例として挙げられるのが「勉強ツールを作ること」です。

暗記するべきことをノートにまとめたり、単語カードを作ったりするのは、正直なところ時間の無駄です。こうしたツールをせっかく作っても「作るだけ」で終わることが多く、復習に活用する人は少ないのです。

今は質の高い参考書がたくさんあります。こうしたものに上手くまとまったツールがあるため、これを活用するほうがずっと効率的です。多くの人はツールを作ることで、「自己満足」をしてしまいます。「作っている間に知識が定着する」という意見もありますが、しばらく経つと忘れてしまいます。

逆に「勉強ツールを作らない」と決めて新たな問題を解くことに時間を使うと、どんどん実力を伸ばすことができます。

ただし私の場合、「模試ノート」だけは作っていました。「記述模試」と志望校の大学に特化した「オープン模試」は質の高い問題が多いため、問題を切ってまとめてノートに貼り、復習をするときに問題の下へ解答を書いておいたのです。あとは2度目、3度目の復習をするときに、このノートを見直していました。

もしはバラバラになりやすいため、こうしてノートにまとめていました。ただ、これも時間を極力かけず、復習でしっかり活用するために作ったものです。

だらだらと無駄に長く考えない

勉強は「自分で考えることが大切」といわれます。確かに考えることは大切です。ただ、受験勉強では同時に、「限られた時間で成果を上げる」ということも意識しないといけません。そのためにはだらだら考えていると時間だけが過ぎ、たくさんの問題をこなすことができません。じっくりと考える学問は大学で取り組めば良く、受験期間は「最小の思考時間」で済ませるべきです。

大学受験の問題を解くとき、受験生は「すでに身につけている解き方」に当てはめて解いています。「この問題はあの解法で解ける」のように、実は考えているように見えて「解法を思い出している」という面が強いのです。

本当の思考力は、「確固たる基礎力」から生まれます。大学受験で必要な学習内容は難しく感じると思いますが、広い「学問」の世界から考えると基礎力なのです。

理系科目の場合、問題を見て考える時間は、1~3分ほどで十分です。考えて解法を思いつかなければ、答えを見て解けるまで復習しましょう。

東大や京大などの最難関大学でも「パターンを知っていれば解ける典型問題」を正答できるかどうかで、ほぼ合否が決まります。解ける典型問題の数を増やすためには、「数分考えて解き方が分からなければ、答えを見る」という方法が良いのです。

模試を中間ゴールとして勉強する

要領良く勉強するためには、定期的に「模試」を受けると良いです。

模試には入試と似た「緊張感」があります。普段とは違った環境で制限時間のある中で問題を解く中で、自分の実力を正しく測ることができるのです。人によっては模試で悪い成績を取ってしまうと落ち込みやすいため、「模試はあまり受けたくない」と思うかもしれません。しかし自分に「良いプレッシャー」をかけるために、模試を受けることは大切なのです。

模試は積極的に受けることをおすすめします。さすがに毎週受ける必要はありませんが、1~2ヶ月に1度は受けるべきです。模試を中間ゴールとして「模試までに基礎を完成させよう」のように目標を決めると、メリハリをつけて勉強しやすくなります。

模試を受けるには丸1日かかりますが、これはかけて良い時間といえます。受けた模試の問題はきちんと復習して、実力アップに役立てましょう。

要領良く勉強して、スピーディに力をつけよう

ここでは、「要領の良い勉強方法」について紹介してきました。学力をすぐに伸ばすことは難しいですが、「要領の良さ」は意識ひとつで誰でも身につけることができます。「真面目にコツコツ」は大切ですが、要領の良さも意識してみてください。そうすればきっとあなたは、より成績や偏差値を伸ばしやすくなるはずです。

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