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受験勉強をしていると、成績が伸び悩んでしまうことがあります。これを「スランプ」と呼ぶこともあります。スランプは多くの受験生が経験することですが、きちんと対策をすることで乗り超えることができます。
ただ、成績が伸び悩んでしまうと、焦りや不安が生じやすいです。ここでは「伸び悩みの原因と、その対策」について紹介します。「最近成績が上がらない」という場合には、参考にしてほしいと思います。
成績が伸び悩む原因とその対策
成績が伸び悩む原因には、大きく分けて次の5つがあります。どれが自分に当てはまっているのかを確認しましょう。
- 決めたことをこなすだけになっている。
- 勉強が「作業」になってしまい「理解」していない。
- アウトプットが足りない。
- 知識が定着していない。
- 同じ問題ばかり解いている。
ここから、原因への対策方法を説明します。
決めたことをこなすだけになっている
人によっては「勉強すること自体」が目的になっていることがあります。
勉強は「成績を伸ばすため」「志望校に合格するため」にするものです。しかし人によっては参考書とノートを広げるだけで、勉強している気分になってしまうことがあります。
また、「問題集を1ページ解き終えた」のように、決めたことをこなすだけで満足してしまうこともあります。この場合、実際はきちんと理解していなかったり、内容が定着していなかったりします。
これは当たり前のことではあるのですが、多くの受験生がしてしまいがちなことです。勉強することで内容を理解して、それを頭に定着させることはとても大変です。そのためつい、そのつらさを避けてしまうのです。
しかし成績を上げるためには、きちんと内容を身に着ける必要があります。そのためには、「今学んでいる内容を、本当に理解できているか」を確認すると良いです。本当に理解できていると、解答を見ずにスラスラと問題を解くことができるはずです。この状態になっていないのであれば、「まだ理解が不十分」ということです。単に「解くだけ」にならないよう気を付けましょう。
「作業をするだけ」になっている
もうひとつよくあることとして、「作業」で勉強したつもりになってしまうことがあります。
作業には「問題をノートにまとめ直す」「単語カードを作る」などがあります。これらを「作っただけ」では、成績を伸ばすことはできません。これらのツールは「使いこなすこと」で成績アップに役立つのです。
しかし多くの人は、ツールを作っただけで満足してしまいがちです。正直なところ、私も「自分が覚えていない単語をまとめた単語帳」を作った経験があります。ただ、残念ながら作った単語帳は、ほとんど活用しませんでした。つまりこれは「無駄な作業」だったのです。
ノートを作ったり、単語帳を作ったりするときには、一応ですが理解や暗記をしながら作ることができます。ただ、そのときに覚えたことは一時的な記憶で、すぐに忘れてしまいがちです。「作ったツールを何度も見直して、内容を定着させる必要」があるのです。この部分が本当の勉強といえます。
「自分のしていることが作業になっていないかどうか」「ツールを作ったなら、それを活用しているかどうか」を確認してみると良いです。
アウトプットが足りない
受験勉強は「インプット(知識を覚える)」と「アウトプット(知識を使って問題を解く)」という2つのこと、をバランス良く行うことが大切です。アウトプットは覚えた知識を元に行いますが、「アウトプットをすることで暗記した知識を思い出すため、よりインプットが強固になる」という性質があります。
ここで多くの人は、インプットばかりをしてしまいやすいです。アウトプットはインプットよりも大変なことなので、多くの人はインプットに偏ってしまうのです。しかしアウトプットを避けていると、成績は伸びにくいです。
そのため意識して、アウトプットをするようにしましょう。アウトプットとして最適なのは「過去問や問題集」「学校のテスト」「模試」です。そして私の経験上、一番アウトプットの効果が高いのは模試です。アウトプット効果の高さは、下のような順になっています。
過去問や問題集でのアウトプットは、日頃から定期的にするようにしましょう。学校のテストは回数が限られていますが、「良いアウトプットの機会」という気持ちで受けると良いです。また、模試は河合塾や駿台、東進など、各予備校で開催されているため、積極的に受けることをおすすめします。模試でアウトプットを繰り返すほど、身につけた知識が定着しやすくなります。
復習が足りていない
成績が伸びないときには「復習」が足りていないことも多いです。復習をすることで、上で紹介した「インプット」をよりしっかりと行うことができます。復習をしないまま新しいことを勉強しても、それまでに勉強した知識があやふやな状態なので、アウトプットに活かすことができません。そのため、何度も復習して知識を固める必要があります。
復習をすると、以前解けた問題が意外と解けなくなっていることに気付くと思います。このときに「問題を解けなくなってしまった」と落ち込むのではなく、「良い復習のタイミングだ」と考えるようにしましょう。以前に理解できたことなら、解答を見ればスムーズに理解できるはずです。そしてもう1度何も見ずに解けるようになれば、その問題の定着度合いは上がります。
以前覚えていたことを忘れてしまったり、問題を解けなくなってしまったりすることは誰しもあります。そのため「復習すれば良いだけ」と考えて、繰り返し解き直しましょう。
このようにして、インプットを強化することができます。これと上で紹介した「アウトプットを積極的に行うこと」を組み合わせれば、スランプを脱出しやすくなります。
同じ問題ばかり解いている
復習でインプットを強化することは大切ですが、「新しい内容を勉強すること」も大切です。同じ問題ばかりを復習していても、新しい問題を解けるようにならないと学力は伸びません。
新しい内容を勉強することも、多くの受験生が大変に感じやすいことです。今までと違う考え方や新しい用語などが出てきて、頭をたくさん使う必要があるためです。そのためつい避けてしまうことが多いですが、意識して新しい問題に取り組むようにしましょう。すると解ける問題を増やすことができます。
インプットは「新しい内容の勉強」と「復習」で成り立っているといえます。
勉強の要素全てを、バランス良くこなす
これまでのことを踏まえると、次の図のようになります。
「準備」「インプット」「アウトプット」それぞれに対して、バランス良く取り組むことが結果につながります。上の図を見て、「自分はどこができていて、どこが足りていないか」を確認してみてください。
「準備の作業だけをしている」「復習ばかりしている」のように、取り組みが偏っていると、学力が伸び悩みやすいです。
スランプは脱出できる
ここでは、学力が伸び悩む「スランプ」の対策方法について紹介してきました。紹介したことを全てバランス良く取り組んでいると、スムーズに成績が伸びやすくなります。ただ目の前の勉強に取り組むのではなく、準備・インプット・アウトプットのバランスを確認してみましょう。そして弱い部分を見つけたら、意識して補強するようにしましょう。
スランプは脱出することができます。これまでの受験生も、伸び悩んだときの壁を乗り越えてきました。あなたもぜひ頑張って、壁を乗り越えてほしいと思います。