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関西エリアで人気の立命館大学(以下、立命館)をお子さんが志望校にしている親御さんへ。
立命館の理系は数学が英語・理科より難しめで、しっかりと対策が必要です。
ただ、何をするべきかわからままやみくもに勉強すると、時間ばかり過ぎてしまい、学力や模試の点数が伸びないことも少なくありません。
そこでこの記事では親御さん向けに、立命館大学の理系数学対策について具体的な方法とポイントを解説します。
また、親御さんとしてのサポートも重要。
たとえば参考書や赤本を早めに用意する、立命館対策に特化した塾の見極め方など、合格率をアップさせる受験の仕方など、親御さんだからこそできるサポートも詳しく紹介しています。
お子さんが目の前の勉強に集中しすぎて全体の対策がおろそかにならないよう、親御さんも必要な情報は一緒に学び、支えていくことが大切です。
過去の入試データをもとにした出題傾向や勉強方法、試験の解き進め方まで、細かく紹介しています。
親子でシェアすればお子さんの勉強が効率的に進み、合格率がアップすること間違いありません。
私は理系の講師として10年以上、さまざまな大学受験生を見てきました。
立命館はきちんと勉強すれば合格ラインに届きますが、その「きちんと」が難しいもの。
親御さんも対策の方向性を知っておくと、書籍の購入や立命館対策に適した塾選びなど、協力できることはあります。
ここでお伝えしている情報はお子さんとも共有しつつ、志望校合格に向けて一緒にサポートしてあげてくださいね!
立命館大学の数学対策:理系入試データ
まずは立命館の理系数学について、概要を知っておきましょう。
親御さんが特に知っておくべきポイントは、難易度と得点率。
ほかの項目はお子さんが知っておくと良い内容のため、ぜひ確認してもらってくださいね。
難易度の目安 | 入試標準レベル 多少やや難の問題もあり |
合格に必要な 得点率の目安 |
6.5〜7割 |
試験時間 | 100分 |
問題構成 | 大問4問 |
入試配点 | 受験者が多い「全学統一方式」の場合 数学:100点 理科:100点 英語:100点 合計:300点 |
回答方式 | 記述式 |
部分点 | ない可能性が高い (受験者が多いため) |
下書き(計算)用紙 | あり(2枚) |
ここからは、立命館の理系数学の出題分野を紹介します。
お子さんに見てもらうと、「こういう分野がよく出題されているのか」とわかってもらえるはずです。
【出題分野】
2024年度(2024年2月に試験実施)
大問1 | 大問2 | 大問3 | 大問4 | |
全学統一方式 2月2日 |
数2:数式 数A:整数 数A:場合の数 |
数C:ベクトル | 数3:微分積分 | 数A:確率 |
全学統一方式 2月3日 |
数2:数式 数2:積分 |
数C:複素数平面 | 数2:三角関数 | 数2:数式 数B:数列 |
学部個別方式 | 数2:微分積分 | 数C:ベクトル | 数3:微分 数2:三角関数 |
数A:整数 |
2023年度(2023年2月に試験実施)
大問1 | 大問2 | 大問3 | 大問4 | |
全学統一方式 2月2日 |
数2:数式 数2:三角関数 |
数C:ベクトル | 数3:微分積分 | 数A:整数 |
全学統一方式 2月3日 |
数3:微分 | 数2:数式 数A:整数 |
数2:微分積分 | 数2:三角関数 |
2022年度(2022年2月に試験実施)
大問1 | 大問2 | 大問3 | 大問4 | |
全学統一方式 2月2日 |
数3:微分 | 数3:微分 数2:三角関数 |
数C:複素数平面 | 数A:場合の数 数3:極限 |
全学統一方式 2月3日 |
数A:整数 | 数3:積分 | 数C:複素数平面 | 数A:確率 数B:数列 |
立命館の理系数学は標準レベルで、6.5〜7割が合格ライン。
問題数や試験時間はほかの大学と比べてすごく厳しいわけではありません。
下でも解説していますが、頻出の分野から優先して勉強すると良いですね。
立命館大学の理系数学、対策のポイント
ここからは立命館の理系数学の対策をするときのポイントを解説します。
以下の点を意識して勉強するのはお子さんですが、親御さんも対策の方向性を知っておくと、勉強の様子の確認や塾選びに役立ちます。
- 入試基礎〜標準レベルをしっかり固める
- 頻出分野を中心に、全ての分野を学習
- 各大問の前半を優先して効率よく解く
- 過去問を早めに解き始める
- 複数日程の受験でチャンスを増やす
ここからは、それぞれのポイントを解説します。
入試基礎〜標準レベルをしっかり固める
立命館の数学は入試標準レベルの問題を中心に、各大問の後半はやや難しい問題も出題されます。
ただ、立命館に合格する受験生の平均点は6.5〜7割ほど。
後半の問題が合否を分けることは少なく、基礎〜標準レベルの問題をどれだけ正答できるかでほぼ決まります。
そのためお子さんの数学対策は、入試標準レベルの問題をしっかり解けるよう学習することが大切。
また、標準レベルといっても基礎が身に付いていないと解けないため、入試の基礎〜標準レベルをしっかり固める必要があります。
逆に言えば、必要以上に難しい参考書や問題集に取り組む必要はありません。
頻出分野を中心に、全ての分野を学習
立命館の理系数学は出題に傾向があり、よく出る分野が決まっています。
【必ず対策するべき分野!】
- 数3:微分積分
- 数C:複素数平面
- 数C:ベクトル
- 数2:微分積分
- 数2:数式(数2の最初の分野)
- 数2:三角関数
- 数B:数列
- 数A:整数
- 数A:場合の数・確率
どれも受験生がつまずきやすい分野で、「しっかり狙ってくるな」という印象。
上の分野は優先して学習する必要があり、基礎〜標準レベルの問題は解答を見なくてもスムーズに解けるよう反復練習しておくことが大切です。
ただ、お子さんは別の大学も受けるはずなので、上の分野に力を入れつつ、残りの分野もまんべんなく固めましょう。
数1Aから順番に復習すると量が多すぎて心が折れやすいため、優先順位を意識した学習が必要。
お子さんには計画が大事だねと伝えてあげて、最近は学習管理に力を入れている塾もあるため、利用するのも良いでしょう。
各大問の前半を優先して効率よく解く
立命館の数学は各大問が2〜4つほどの中問に分かれていて、それぞれの中問に小問がある構成。
上でもお伝えしたように後半へ進むほど難しくなるため、各大問の半分ほどを優先して解くのがポイントです。
お子さんによってはひとつの大問にこだわってしまい、ほかの大問にかける時間をロスしてしまうことがあります。
立命館の理系数学は試験時間が100分で、大問4つの構成。
つまり大問1つにかけられる時間は、25分が目安になります。
これはかなりギリギリで、途中で悩むとすぐに時間が足りなくなるくらいの制限時間。
お子さんには時間を測って解き、取れる問題を取る練習をしてもらうと良いでしょう。
高3の夏頃から過去問を。購入も早めに
一般的に大学受験の勉強は、各科目でひと通りの内容を勉強したら、過去問の演習に入ります。
お子さんによっては過去問を解き始めるタイミングが高3の11月や12月になることもありますが、これでは「あれ、思ったより解けない・・」というときに挽回ができません。
そのため、ある程度の学習が仕上がってきたタイミングで、早めに過去問を解くことが大切です。
過去問演習スタートの目安は、高3の8〜9月ごろ。
お子さんのペースでまずは1年分を解いてもらい、感触をつかみましょう。
そこで「この調子で進めれば、入試本番には合格点を狙えそう」という感じならそのまま勉強すれば良く、「もう少し頑張らないと」と思っても軌道修正できます。
過去問は最新のものは毎年5〜9月ごろに発売されていて、冊子でなくても良いなら無料で登録できる「東進過去問データベース」も便利です。
できれば志望校の赤本は購入しておくと良いため、発売したら早めに親御さんが注文してあげても良いでしょう。
合格率アップのため複数日程で受験する
立命館の入試は試験日が複数あり、違う日程なら複数回の受験ができます。
全ての理系学部で同じ試験の全学統一方式は2日程、学部ごとに配点が違う学部個別方式で1日程あるため、受けようと思えば3回受けることができます。
さらに理工学部の中でも「環境都市工学科」と「建築都市デザイン学科」のように、学ぶ内容が似た学科は同じ日程で合わせて受験可能(併願:へいがん)。
つまり3つの日程全てで2つの学科を併願すれば合計6回分のチャンスがあることになり、合格のチャンスがかなり大きくなります。
立命館の入試データでは、3回受験をした人は1回受験の人より約12%合格率がアップするという数字もあるため、複数回の受験もお子さんに提案してみてください。
やみくもに勉強するより、ここまでのポイントを意識して取り組むほうが、ムダも少なく学習効果が高くなります。
多くのお子さんが「とりあえず勉強すればいいでしょ」と考えて、やみくもに勉強を始めがち。
傾向を踏まえて計画を立てて、日々の学習を進めましょう!
立命館の理系数学に適した参考書・問題集
ここからは、立命館の数学対策におすすめの参考書・問題集を紹介します。
今すでに使っている教材があるなら無理に変える必要はありませんが、何で勉強しようか迷っている場合はぜひ使ってみてください。
黄チャート:基本〜入試標準レベル対策
黄チャートは、入試に直結する解き方が網羅されている定番の参考書。
1A・2B・3Cの3冊あり、それぞれのかなりのボリュームですが、上でお伝えしたように優先順位をつけて取り組むと良いです。
黄色より難しい青チャートもありますが、立命館は黄チャートで十分。
1A・2B・3Cの基本例題レベル3(コンパス3)までは例題の下にあるプラクティスを含めて解き、いつでも解けるように復習が必要です。
レベル4・5の基本例題や重要例題、章末のエクササイズまで取り組むと量が多くて消化しきれないため、「基本例題のレベル3まで」を完璧にしましょう。
これだけでも高い完成度にするには3〜4回ほどの見直し・解き直しが必要で、かなりのボリュームです。
ちなみに学校で青チャートやほかの参考書を使っている場合は、黄チャートを新たに買う必要はありません。
数学基礎問題精講:入試問題の演習用
黄チャートのレベル3までをある程度解けるようになったら、入試問題の演習も必要。
基礎問題精講(きそもんだいせいこう)は、入試で頻出のパターンが詰まっていて良質です。
まずは例題だけをひと通り解けるようにして、演習問題は余裕があればでOK。
基礎問題精講を2〜3回復習して、どの問題もスムーズに解けるようにすれば、立命館の合格レベルに到達できます。
高3になると学校の授業でも入試問題を解く機会が増えますが、学校の授業とは別に追加で買うのもおすすめです。
基礎問題精講も1A・2B・3Cの3冊ありますが、入試で頻出の2Bと3Cを優先して、1Aは数Aの分野から先に終わらせると効率的です。
受験生に多いのが、1度解いて満足してしまうパターン。
以前に解いた問題でも、時間が経つと忘れてしまうため、繰り返し解いて記憶を定着させる必要があります。
チャートは量が多いものの3〜4回、基礎問題精講は2〜3回の復習が目安。
「これは大丈夫」という問題は見直しくらいにして、解けない問題を重点的に解き直すと効率的です。
スタディサプリ:弱い分野の克服に
スマホやタブレットで映像授業を見て学べるスタディサプリは、学校が導入していて使っているお子さんも多いです。
立命館の数学対策にも便利で、理解があやふやな内容を映像授業で復習すると効率的。
全ての映像授業を見るのは時間がかかるため、必要な部分だけをチェックすると良いでしょう。
授業のレベルはトップレベル・ハイレベル・スタンダードとありますが、立命館の理系数学にはできればハイレベルがおすすめ、数学が苦手なら無理せずスタンダードでも大丈夫です。
ちなみにスタディサプリは全ての映像授業を見ることができるベーシックコースと、映像授業に加えて担当のコーチが質問・学習相談・計画の作成・進み具合の管理をしてくれる合格特訓コース(月額10,780円(税込))もあります。
理系数学の勉強はボリュームがあり、お子さん1人で計画的に進めるのは大変。
やみくもに勉強しても「これは無理・・」と途中で挫折しやすいため、できればスタディサプリの合格特訓コースや、ほかの塾を利用すると良いでしょう。
スタディサプリは映像授業だけのベーシックコースでも十分に良質。
ただ、映像授業はたくさんあるため、「どれを見れば良いか迷う」「状況に合わせて質問・相談したい」というときは、合格特訓コースが便利です。
塾や予備校よりお値打ちで14日間の無料おためしもあるため、まずは利用してみるのもおすすめ。
なお、スタディサプリを含めたほかのおすすめの塾もランキング形式で紹介しているので、参考にしてくださいね。
まとめ
立命館大学の理系数学は、標準レベルの問題が中心。
各大問の後半ではやや難レベルの問題も出題される可能性があるものの、合否は基礎〜標準的な入試問題をどれだけ解き切れるかでほぼ決まります。
さらに各大問の前半を先に解き、受験回数を増やすことで、さらに合格率をアップできるため、お子さんにもぜひ伝えてあげてくださいね。
受験に向けた勉強は、おすすめの参考書・問題集でお子さん自身が勉強することもできますが、自己管理をしながら計画的に学習を進めるのは意外と大変。
必要に応じてスタディサプリの合格特訓コースやほかの塾なども利用して、志望校合格のサポートをしてあげてほしいと思います。
立命館の理系数学は、難しいと言われることもあります。
やはり基礎・標準的な内容がひと通り身についていないと解けない問題も多いため、入試に向けてしっかりと対策が必要です。
立命館の理系数学対策は、早ければ早いほど有利。
必要に応じて塾も活用して、お子さんを応援しましょう!