大学受験で9月に取り組むべき勉強法~基礎固めから問題演習へ

大学受験の勉強法

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夏休みが終わり、受験がだんだんと近づいてくるのが「9月」です。8月の夏休みで集中的に勉強することも大切ですが、9月からどう勉強に取り組むかでも、結果に大きな差が生まれます。

ここでは「大学受験における、9月からの勉強法」について紹介します。

9月からは受験期間の後半戦

大学受験は多くの場合、次のように期間を分けて考えることが多いです。

4~7月:基礎固め中心。参考書でのインプット。
8月:基礎固めを終えて、徐々に問題演習へ以降
9月~12月:問題演習中心。問題集・過去問でのアウトプット。
翌年1月~3月:入試本番。総仕上げ。

つまり「高3の8月までは大学受験の前半戦、9月以降は後半戦」ということができます。まずは受験期間が後半に差し掛かっていることを認識して、「これからを大切に過ごそう」という気持ちをもつことが大切です。

基礎を土台として、問題演習を繰り返す

9月からの勉強は「夏までに固めた基礎を土台として、問題演習を繰り返す」というスタイルが基本です。問題集を用意して、どんどん問題を解き進めましょう。こうして私立大学の受験対策や、国公立大学の二次試験対策を行います。

数学や物理、化学などの理系科目は「ひとつの問題集をとにかく繰り返して解くこと」が大切です。何度も同じ問題を解くことで、公式や解法の使い方に対する理解を深めることができます。新しい問題集をたくさんこなすよりも、ひとつの問題集を集中して仕上げるほうがおすすめです。

英語や現代文、古文などの文系科目は「問題集をたくさんこなして新しい文章に触れること」が大切です。もちろん文章を復習する必要はありますが、さまざまな問題に触れるよう意識してください。問題集のほかにも志望校の過去問をさかのぼって解いたり、志望校に似た大学の過去問を解くことも効果的です。

問題を解く中では、「基礎があやふやだと感じる部分」が見つかるはずです。こうした部分は夏までに活用した参考書を確認して、もう1度基礎を振り返りましょう。

ただし特に理系の現役生は、9月以降も数3や物理・化学などで、新しい分野を学ぶことがあると思います。これは仕方がないため、基礎~標準の問題を固めながら、問題演習も同時に進めます。

問題集の前に、必ず「過去問」を確認

問題集に取り組む前には、必ず「志望校の過去問」を確認してください。「どのような問題が出題されるのか」や「問題のレベル」をチェックすることで、過去問を解けるようになることを意識しやすくなります。

志望校の問題が分からないままで問題演習を進めると、「頑張っていたつもりが、目標のレベルに到達できていなかった」ということになりかねません。赤本や青本などの過去問は、最新のものがすでに販売されていれば購入しておきましょう。

まだ前年度のものしか販売されていない場合は、大手予備校の「東進」に無料会員登録すると利用できる「過去問データベース」で過去問をダウンロード・印刷すると良いです。

>>東進・過去問データベース

9~11月で、どれだけ演習できるかがポイント

私大受験、二次試験対策に時間を使える期間は、主に「9~11月」です。12月は翌年1月にセンター試験を控えているため、センター対策に力を入れる必要があります。そのため9、10、11月の3ヶ月で、しっかりと問題演習を積み重ねなければいけません。

3ヶ月というと、90日です。これは長いように思えて、意外に短い期間です。各科目で「1日何問解くか」を考えて、問題集をこなせるように計画を立てましょう。

英語や現代文は、1日1つ文章を読むペースで良いです。数学や物理、化学などは1日3~5問を解かないと、問題集を終えることができません。また、復習する時間も考えると、時間はかなり限られていることが分かるはずです。時間を有効に使って、問題演習を進めてください。

平日は5~6時間の勉強を!

夏までの勉強で、自分の受験勉強にペースができてきているはずです。9月からは、受験勉強にかける時間をできるだけ増やしましょう。平日に5~6時間は勉強できると理想です。部活を頑張っていた場合でも、秋からは時間を取れるはずです。

大学受験は多くの人が、本気で取り組んでいます。その中であまり勉強せずに過ごしていると、大きく差をつけられてしまいます。そのためできるだけ勉強時間を確保して、実力を高めましょう。

学校でも、受験勉強の時間を取ってくれることがあります。また、場合によっては授業のときに受験勉強をする「内職」も良いでしょう。テストに影響が出ないよう、内職をしましょう。

朝に1時間、学校で1~2時間の勉強時間を確保すれば、夕方以降に自宅で勉強することで、平日に5~6時間の勉強をすることはできます。

もちろん時間をかければ良いというわけではなく、「勉強の質」も大切です。

たとえば「ノートにまとめる作業」などは、点数アップに直結しません。そのためこうした「作業」はできるだけ減らして、「まだ理解できていない部分を克服すること」や「新しい問題を解くこと」に集中しましょう。

基礎の復習は、効率的に行う

上でもお伝えしましたが、問題演習をしながらも、基礎の復習をする必要があります。ただ、復習に時間をかけすぎてしまうと、問題演習に取り組む時間が減ってしまいます。そのため基礎の確認は、できるだけ効率的に行う必要があります。

読んで済ませることができる部分は、できるだけ空き時間でチェックして復習しましょう。手で書いて問題を解き直さなくても、目で見て確認するだけでも記憶が上書きされます。そのため、一定の復習効果があります。電車などでの移動時間や、ちょっとした空き時間に見直しましょう。

もちろんしっかりと復習したい部分は問題を書いて解くほうが良いです。ただ、「軽く見直せば良い部分」と「重点的に復習する部分」を分けて、弱いところを中心に補強しましょう。

これは問題演習でも、同じことがいえます。「これはもう大丈夫」と感じる問題については、さっと復習する程度で良いでしょう。ただ、解けなかった問題や理解があやふやな問題については、しっかりと復習するべきです。スムーズに解けるよう練習すれば、それだけ大きな実力アップにつながります。

模試を積極的に受けて、実践力をつける

9月からは、模試を積極的に受けると良いです。月に1回、もしくは2回のペースがおすすめです。

問題集や過去問でも、問題演習をすることはできます。ただ、模試で初めて見る問題を解くことは、実力アップにとても効果的です。

自宅などで問題集を解くときは落ち着いた気分で解くことができ、場合によっては参考書などを確認することができます。これに対して模試では、入試本番のような緊迫した空気の中、自分の実力で問題を解くしかありません。また、試験時間中に集中して問題を考えることで、今までの知識がより定着しやすくなります。

さらに模試では合格判定や順位、偏差値が出るため、モチベーション維持に役立てることができます。これらの結果が良ければ、「今のまま勉強を進めれば大丈夫だ」と自信をもつことができます。

ただし現役生の場合、9月の段階では模試でC判定やD判定をとったり、順位が悪かったりすることはよくあります。ただ、9月の段階で志望校を諦めるのは早いです。「これから絶対に追い上げる」と気持ちを持ち直し、これからの勉強を頑張りましょう。

現役生は一般的に「最後(入試直前)まで伸びる」といわれます。9月はまだ「基礎固めを終えてすぐのタイミング」です。数学で学ぶ二次関数のように、あなたはこれから急激に伸びる可能性が大いにあるのです。

1日1日を大切にして、9月を過ごそう

ここでは「大学受験で9月に取り組むべき勉強法」について紹介しました。9月から大学受験は後半戦となり、より入試本番を意識してしっかり勉強する必要があります。9~11月にたくさん演習を積むことで、大きく実力が伸びます。ぜひ1日を大切にして、9月を過ごしてください。

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