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大学入試の対策をするために、塾を利用する人は多いです。勉強が苦手な場合や1人では勉強しにくいときに塾を利用すれば、スムーズに受験対策を行いやすくなります。
ただ、塾に行こうか考えるときには、迷うこともあると思います。そこでここでは「大学受験対策のために塾を利用する場合の基礎知識」について紹介します。塾に通う前の参考にしてください。
塾には種類がある
ひとことで塾といっても、さまざまな種類があります。それぞれで学び方が異なるため、特徴を確認しておきましょう。人によって向き不向きがあるため、「自分に合った形式で学べる塾」を利用することが大切です。
個別指導
個別指導塾は「1人の講師が1〜3人ほどの生徒を指導する塾」です。「明光義塾」「明倫ゼミナール」などがこのスタイルです。
個別指導塾では、「講師がそれぞれの生徒に目を配りやすい」というメリットがあります。そのため、きめ細かな指導を受けやすいです。講師は大学生が中心で、経験豊富な社会人講師は少なめです。そのため正直なところ、講師には当たり外れがあります。
月謝は月額1万5千〜3万円ほどが相場です。
映像授業
映像授業の塾は「有名講師の授業をパソコンで視聴して勉強する塾」です。「東進衛星予備校」や「河合塾マナビス」がこれに当たります。教室にはスタッフがいて、学習計画のサポートや質問対応を行ってくれます。サポートしてくれるスタッフは大学生が中心です。
映像授業ではプロの予備校講師による授業で学べるため、質の高い学習をすることができます。また、学ぶ時間を自分の都合に合わせやすいこともメリットです。ただ、自分で映像を見て学ぶ必要があるため、「自分から積極的に学ぶ姿勢」が必要です。
月謝は月額5〜7万円ほどで、年間にすると50〜100万円がかかります。大手予備校とほぼ変わらない費用がかかるといえます。
大手予備校
大手予備校は、河合塾・駿台・東進ハイスクールなどの有名塾を指します。
大手予備校では、有名講師から直接学ぶことができます。リアルな授業を受けることができるため学習効果が高く、友達と一緒に通うことでモチベーションを保ちやすいです。また、「豊富な受験情報」や「TA(ティーチングアシスタント。チューターともいう)によるサポート」「自由に使える自習室」などが用意されており、大学受験に必要な環境がひと通り揃っています。
ただ、費用は年間で50〜100万円の費用がかかり、住んでいる地域によっては校舎が近くにない場合があります。
個人経営の塾
個人経営の塾は「指導経験豊富な個人の方が運営している、小規模の塾」を指します。個人経営の塾は講師の数が少ない傾向にあるものの、在籍している生徒も少人数です。そのためきめ細かな指導を受けやすく、アットホームな雰囲気があります。
ただ、大学受験に対応できるかどうかは、塾によって大きな差があります。大学受験指導で大きな実績のある方が運営している個人塾であれば、検討してみる価値はあります。そうでない場合は、利用しないほうが良いでしょう。
月謝は良心的である場合が多く、月額2万円前後が相場です。ただ、指導の質にこだわる個人塾の場合、月あたり5万円など、高めである場合はあります。ただしそれでも、大手予備校より安い場合は多いです。
地域密着の塾
日本の各地域には「比較的広い地域で展開している地域密着の塾」があります。こうした塾は校舎ひとつあたりの生徒数が数百人規模で、大手予備校ほどではないにしても、大きなビルを構えています。
こうした地域密着の塾は、地域の実力派講師が質の高い授業を展開してくれます。大手予備校のように受験情報や学習サポート、自習室が完備されていて、通いやすいというメリットがあります。また、大手予備校よりも月謝が安い傾向にあり、月額3万円、年間30〜40万円ほどが相場です。
授業の質に最大限こだわるなら大手予備校ですが、予算や通いやすさのバランスを考えて、地域密着の塾を検討するのもおすすめです。
多くの塾が、基礎から難関レベルまで対応している
人によっては「塾に入って、授業についていけなかったらどうしよう」という不安をもつかもしれません。ただ、ほとんどの塾は、幅広いレベルの学生に対応しています。そのため偏差値40などでも、しっかり教えてもらうことができます。
また、勉強が分からないときは塾の講師やスタッフに相談すれば、親身に教えてくれることが多いです。塾のスタッフは「質問されると嬉しい」という人が多いため、気軽に相談して大丈夫です。「分からないときは質問するクセ」だけ意識しておくと良いです。もし自分から質問するのが恥ずかしく感じるなら、家庭教師のほうが向いているかもしれません。
ただし、一部の塾は医学部や東大・早稲田・慶応など、ハイレベルな学生のみを対象としている場合があります。それほど多くはありませんが、こうした塾があることは理解しておきましょう。
塾と通信教育や独学、家庭教師と比べる場合
塾は大学受験対策の勉強をするために、最適な環境が整っています。ただ、勉強する方法は塾以外にもあります。
通信教育 | 独学 | 家庭教師 | |
---|---|---|---|
費用 | 5千〜1万円/月 | 5千円/月 | 3〜5万円/月 |
サポート | 電話やメール | なし | 講師による |
友達 | なし | なし | なし |
入試情報 | あり | なし | ある程度あり |
通信教育や独学は、費用を抑えて勉強できる点がメリットです。進研ゼミは月額1〜2万円で複数科目を学べるほか、リクルートの「スタディサプリ」は月1,078円(税込)です。費用面では、塾のほうが圧倒的に不利(お金がかかる)です。
ただ、塾は「講師やスタッフがサポートしてくれる」「友達と一緒に頑張ることができる」などのメリットがあります。質の良い教材だけを手に入れたいなら、通信教育や独学でも良いでしょう。ただ、多くの学生はそれを使いこなせないからこそ、塾を利用します。
「自分だけで入試対策を進められるかどうか」を確認して、自分でできそうであれば通信教育や独学を、難しそうであれば塾を利用すると良いです。先ほどお伝えしたスタディサプリは、無料で14日間「お試し」をすることができます。迷った場合はこれで様子を見てから、塾を検討しても良いと思います(※無料期間は申込日が1日目)。
また、家庭教師は1対1で講師に教えてもらうことができるため、自分の理解度に合わせて学ぶことができます。ただ、塾のように友達と一緒に学ぶことはできません。また、費用は大手予備校と同じように、50〜100万円ほどかかります。「どうしてもやる気がない」「自分だけで勉強できない」「1人で勉強したい」という場合、家庭教師を利用すると良いでしょう。
できれば高2の夏〜冬に通い始めると良い
大学受験のために塾へ通い始める場合、入塾時期は早ければ早いほど良いです。ただ、高校生活は勉強だけではなく、部活や遊びなども楽しみたいはずです。そのため高2の夏〜冬には塾へ通い始めることができると、十分な受験対策をすることができます。
特に偏差値60以上の難関大学を目指す場合は、高2の冬には塾へ通い始めるべきです。それ以降の入塾になると、対策が間に合わなくなる可能性が出てきます。偏差値50や55など、中堅レベルの大学を目指す場合は、高3の春からの入塾でも間に合います。ただし当然ですが、通い始める時期が遅くなるほど、受験対策は厳しくなります。
塾へ通う場合、週に何回行くべきか
塾を利用する場合、週に2〜3回のペースで通うことをお勧めします(現役生の場合)。
特に大手予備校の場合、「塾の授業をたくさん受けたいから」といってむやみに講座を取りすぎると、復習やその他の勉強をする時間が少なくなってしまいます。そのため週に2〜3回ほど塾の講座を受けるようにすれば、バランス良く勉強を進めることができます。
こうしたことから、塾で受ける科目は絞りましょう。迷った場合は、どの大学でも重要となる英語か数学、もしくはこの両方を受講すると良いです。そしてプラスで、「得意なので伸ばしたい科目」や「苦手を克服したい科目」の講座を取ることをおすすめします。
なお、週に2〜3回というペースは、あくまでも「塾で授業を受ける回数」です。塾には自習室があるため、自習をするために毎日のように塾へ通うのはおすすめです。
最寄りの塾へ、無料体験に行って決めるべき
塾に関しては、さまざまな口コミや評判が飛び交っています。ただ、人によって向いている学習スタイルも違えば、講師との相性も異なります。そのため他の人が話している情報を鵜呑みにせず、必ず「体験」をして決めるようにしましょう。「評判が良さそうだから、あの塾へ体験へ行ってみよう」のように、口コミを目安に考えるのは問題無いです。
また、できるだけ2〜3個など、複数の塾へ出かけて、体験を受けたり話を聞いたりすると良いです。複数の塾を体験して比較することで、より自分に最適な塾を見つけることができるためです。体験は多くの塾で行なっているため、興味のある塾があれば、電話などで問い合わせてみましょう。
塾を有効活用して、成績アップに役立てよう
ここでは「大学受験対策に塾を利用する場合」について解説してきました。塾を利用して勉強すると、これまで自分だけでは分からなかった内容を、理解しやすくなります。塾はそれぞれ向き不向きがあるため、実際に授業や校舎を体験して、どこへ通うかを決めると良いです。塾を有効活用して、大学受験を頑張りましょう。