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大学受験の勉強をする場として「塾(学習塾)」があります。ここでいう塾とは大手予備校ではなく、生徒数30~1000人ほど、教室数1〜10ほどの地域密着型の塾のことを指します。
各地域にたくさんあるため、家の近くでも見つかると思います。ただ、「大手予備校のほうが受験には良いのかな」と迷うこともあると思います。
ここでは塾のメリット・デメリットを紹介し、まとめとしてどんな子供に向いているかをお伝えします。
塾のメリット
塾のメリットは、大きく5つあります。
- 予備校よりも子供の面倒見が良い
- 大学生の講師がいるため、先輩としてアドバイスがもらえる
- 月謝が安い
- 通いやすい
- 友達と一緒に勉強しやすい
ひとつずつ説明していきます。
予備校よりも子供の面倒見が良い
塾は予備校よりも子供の面倒見が良いです。
予備校だと生徒数が数千人規模の教室が多いです。もちろん予備校にも「チューター」と呼ばれるサポートスタッフがいて、子供の勉強の進み具合を確認してもらうことはできます。ただ、たくさんの生徒がいるため、どうしても生徒1人への対応が薄くなりがちです。
塾の場合、講師やスタッフが子供と廊下ですれ違ったときに、声をかけてくれることがよくあります。講師にひとこと「頑張ってる?」と声をかけてもらえるだけでも、子供は「ちゃんと見てくれている」と感じるものです。
予備校だと「入学したは良いものの、授業を聞くだけで終わってしまう」ことがあります。この場合、子供が授業を聞いているようでも、内容が身に付かないまま時間が過ぎてしまいます。
勉強の習慣がなく、自分だけではだらけてしまう子供に、塾はおすすめといえます。
大学生の講師がいるため、先輩としてアドバイスしてもらえる
予備校では完全にプロの講師が授業を担当してくれます。これに対して塾では、経験豊富な講師のほかに大学生の講師や大学を卒業して間もない講師が在籍しています。
大学生や卒業して間もない講師は、高校生と年齢が近いのがメリットです。「良い先輩」として子供と接することができ、勉強以外に今後の進路や高校生活の悩みについてもアドバイスしてくれます。
「受験勉強を頑張らないといけない」と分かっていても、子供は生活の中で色々な悩みを持っています。こうした相談に乗ってくれる講師は「子供にやる気を出させる」という意味では、予備校の講師よりも優秀なことがあります。
月謝が安い
地域の塾は月謝が安いところが多いです。塾の大学受験コースの相場は15,000~25,000円です。月謝には授業のほかに、自習室やスタッフのサポートも含まれていることが多いです。
大手予備校の相場はひと月あたり7~10万円です。これと比べると、塾の費用はとても安いといえます。予備校の費用が高いのは、人気講師が在籍していることや、都市部にある大校舎の維持費用が含まれていることが関係しています。
「なるべく大学受験にかかる費用を抑えたい」という場合には、塾は良いといえます。
家から近いことが多く、通いやすい
地域の塾は家の近くで見つけられることが多いです。子供に自転車で通わせることができるので、親も安心です。
また、授業が終わったあとに、22~23時ごろまで自習室を使える塾も多いです。子供は夜遅くまで勉強して塾を出ても、すぐに家に着くことができます。
友達と一緒に勉強しやすい
塾は友達と一緒に通いやすいのもメリットです。
友達と一緒に通うことで、塾に行く気持ちが湧きやすくなります。塾ではもちろん勉強することが大切ですが、ときには友達と休憩したり、雑談したりして過ごすことも大切です。子供が気持ちをリフレッシュできるためです。
また、塾の勉強で分からないところを友達に確認することもできます。塾では講師やスタッフに質問できますが、友達なら気軽に聞くことができます。
塾のデメリット
地域の塾にはメリットもありますが、デメリットもあります。
- 講師の受験テクニックが予備校に劣る。
- 受験情報が予備校に比べて劣る。
- 同じレベルの人が周りに少ない場合がある。
これらについても、解説していきます。
講師の受験テクニックが予備校に劣る
塾の講師の受験テクニックは、予備校の有名講師に劣ることが多いです。
予備校の講師は受験業界の第一線で活躍している人です。そのため、授業の分かりやすさは飛び抜けています。有名講師の講座は定員オーバーで受けられない人が出ることがありますが、それだけ多くの受験生が分かりやすいと感じる授業をしてくれます。
こうした講師と比べると、塾の講師は劣る面があります。
また、特に授業の質に差が出やすいのが「大学生の講師」です。
塾によっては大学生の講師がアルバイトをしていることがあります。有名大学に在学中の講師が教えてくれる場合がありますが、授業には当たりはずれがあります。
有名大学の講師の中には自分の受験経験を生かして、上手に授業をしてくれる講師がいます。ただ、中には勉強ができない子供の気持ちが分からず、分かりにくい授業をしてしまう人もいます。
受験情報が予備校に比べて劣る
塾の場合、「講師が大学の偏差値や学部についての知識がない」、「講師が今の受験システムに詳しくなく、進路についてのアドバイスができない」などの場合があります。
塾は親身に勉強をサポートしてくれる体制は整っています。ただ、上位の国公立大学や医学部、難関私大を狙う子供に対応できる塾は少ないです。そのため、レベルが高い子供には不向きな面があります。
子供によっては塾のアットホームな雰囲気が気に入り、「自分で勉強するからサポートだけしてほしい。友達と一緒に塾に通いたい」という場合はあります。ただ、上位校を目指すなら、基本的には予備校がおすすめです。
どんな人に向いているか
以上のようなメリット・デメリットから、塾は次のような子供に向いています。
- まずは勉強習慣を作りたい人
- 平均くらいの大学を狙いたい人
- なるべく塾の費用を抑えたい人
- 高1・2年から受験勉強を始めたい人
塾は面倒見の良さがメリットです。そのため、「自分だけでは勉強できない子供」に向いています。講師やスタッフが子供1人1人を見てくれるため、モチベーションを保ちやすいです。
予備校はたしかに授業の質もサポートも整っています。ただ、使いこなせるかは子供次第の面があります。その点、塾はモチベーションが低い子供でも成績を底上げしやすいといえます。
また、塾はアットホームな雰囲気のところが多いです。そのため、頑張る子供には講師がとことん一緒に付き合ってくれることがあります。自習室で勉強しているときに見ていてくれて、分からないところがあれば一緒に問題を考えてくれます。
こうしたことから塾は、「なるべく安く勉強できて、子供にやる気を出してほしい」場合に向いているといえます。
また、塾は高1・2年の内容には十分対応してくれます。そのため、「予備校はまだ早いけれど、項1・2年から受験に向けて準備をしたい」場合にも向いています。
おわりに
塾は面倒見の良さが大きなメリットです。また、生徒だけでなく、親も担当の講師やスタッフと距離が近いです。ときどき電話で子供の様子を確認しておくと、安心して任せておくことができます。
塾は無料体験を行っていることが多いです。そのため入塾しようか迷ったら、まずは体験してみるのはおすすめです。