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「東進衛星予備校(通称「東進」)」は、パソコンの映像で授業を受けるスタイルの予備校です。他の予備校にはない新しい方式で、最近は各地に校舎があります。講師も有名な人が多く、興味をもつことがあると思います。
ただ、「実際のところどうなのか」は気になるところだと思います。ここでは東進衛星予備校について、授業の仕組みや費用を解説します。予備校選びの参考にしてください。
校舎に通い、「映像授業」を見るのが基本
東進衛星予備校は全国各地に校舎があり、校舎に通って授業を受けます。授業は講師が直接的に教えてくれるのではなく、パソコンの画面に流れる映像を見ながら授業を受けます。これを東進では「映像授業」と呼んでいます。
大手予備校は都市部にしかありませんが、東進衛星予備校は映像配信のため、郊外の町などにも校舎があります。家から近い塾が、高3生向けに東進衛星予備校をフランチャイズとして導入していることもあります。そのため家から通いやすい場合が多いです。
一般的な予備校や塾の場合は週1〜2回、講師による授業があります。そして授業が行われる曜日・時間に合わせて校舎に向かうのが基本です。これに対して東進衛星予備校の場合は映像であるため、いつでも授業を受けることができるのがメリットです。また、復習のために同じ内容を繰り返して受講したり、映像を停止して考えたりすることもできます。
人によって理解のスピードは違います。講師が授業をしてくれる場合、説明に自分の理解力が追い付かないことがあります。しかし東進衛星予備校では、しっかりと理解しながら授業を見ることができます。そのため自分のペースで受講することができます。
また、勉強のやる気がある場合は、1週間に複数回の授業を受けることもできます。早く進みたいあまり、授業を詰め込みすぎるのは良くありませんが、余裕がある場合にはどんどん先に進めましょう。
有名講師の授業を受けることができる
映像授業を行うのは、全国の受験生から「分かりやすい」と評判の講師です。また、受験業界ではとても有名な方が多く、ほとんどの講師が自分の参考書や問題集を出版しています。これらの教材も人気となっていて、教材がきっかけになり、人気講師となった人もいます。
日本全国にはたくさんの講師がいますが、東進衛星予備校ではその中でもトップクラスの実力を誇る人から学ぶことができます。そのため、学習効果は非常に高いです。
映像授業は1回90分です。授業の最後に毎回「確認テスト」があり、このテストに合格しないと次に進めないようになっています。
ここで、「確認テストがどうしても分からなかったらどうしよう」という不安が出てくると思います。ただ、授業の内容をきちんと理解すれば解くことができるため、必要以上に心配する必要はありません。
また、東進衛星予備校には勉強をサポートしてくれるスタッフがいます。どうしても確認テストが分からないときには、質問することで解き方をアドバイスしてもらうことができます。
映像を見ていると、寝てしまうことがある
映像授業はとても分かりやすく、勉強に興味が湧くように授業が展開されます。ただ、勉強へのモチベーションが低かったり、学校の帰りで疲れていたりすると、映像授業を見ながら寝てしまうことがあります。
東進衛星予備校の授業は、基本的に「自分で映像を見て勉強をする」というスタイルです。これは意地悪な言い方をすれば「ほったらかし」ですが、「自己管理能力を鍛えるため」という意図があります。
東進衛星予備校の校舎内では、スタッフが見回りをしています。校舎内には映像授業を見ている生徒と自習をしている生徒が一緒にいますが、居眠りをしている人がいると、スタッフが声をかけて起こしてくれます。そのため勉強へのモチベーションが低い人でも東進衛星予備校を続けることができます。
ただ、勉強への意欲があまりに低いと、いつも映像授業を見ながら寝てしまい、なかなか受講が進みません。こうした場合は1対1で教えてもらえる家庭教師のほうがおすすめです。
自宅で受講することもできる
東進衛星予備校は、基本的に校舎に通って受講するシステムになっています。ただ、自宅のパソコンで映像授業を受けることもできます。部活で忙しいときや、台風で校舎が休みになったときなどには、自宅のパソコンで授業を受けると良いです。
「映像授業は自宅で見ても校舎で見ても、内容は同じだから、家で見るほうが効率が良い」と考える人がいます。ただ、いつも家で受講するのはおすすめしません。家と東進の校舎では、周りの環境が違うためです。
家はリラックスできる雰囲気があり、漫画やゲーム、スマホなどが置かれていることが多いです。これに対して東進の校舎では、周りに勉強している友人や受験生がいます。そのため、緊張感のある雰囲気の中で勉強することができます。
中には「重たい雰囲気の中で勉強するのが嫌」と感じる人がいるかもしれません。ただ、逆にこうした雰囲気に慣れることが、より学力をアップしやすくする方法といえます。
さらに、東進の校舎スタッフも勉強の進み具合を確認してくれるため、「独りよがりな勉強の仕方」を避けることができます。一人で勉強すると自分なりの方法やペースで進めてしまうため、間違った方向で勉強していることがあるのです。そのため校舎に向かいスタッフからアドバイスをしてもらうことで、軌道修正をすることが大切です。
部活生でも両立しやすい
東進衛星予備校は部活をしている人でも勉強しやすいです。部活の練習や試合があると、いつも決まった曜日に校舎へ向かうことができない場合があります。ですが映像授業なら決まった曜日・時間に校舎に行く必要がないため、都合の良いときに受講することができます。
また、どうしても忙しいときには自宅で講座を受講することで、最低限の勉強をすることができます。
「部活と勉強を両立すると、勉強時間が少なくなる」として悩む人は多いです。しかし東進では、部活と勉強の両立は「良いこと」としています。部活に力を入れて頑張ることは、生活にメリハリをつけて受験勉強をしやすくなるため、むしろ受験にプラスに働きやすいのです。
東進が受験生に行ったリサーチでは、「難関大学に合格した生徒のうち、78.6%が部活生だった」というデータがあります。また、「部活生のうち高3の1学期に引退した人は、43.3%」という結果もあります。
もちろんデータだけを鵜呑みにするのは良くありません。ただ、部活と勉強の両立は、十分に可能といえます。
校舎のスタッフが、勉強のサポートをしてくれる
映像授業を見て勉強をしていると、分からないことが出てくる場合があります。東進衛星予備校の校舎には、それぞれの科目の質問を受け付けてくれるスタッフがいます。スタッフは映像授業の内容だけでなく、他の教材についての質問も受け付けてくれます。
また、スタッフは質問の対応だけでなく、「勉強のサポート」もしてくれます。受験勉強を計画的に進めるのは、1人では難しいことがあります。そのため東進のスタッフが計画を立てるのを手伝ってくれたり、勉強が進んでいるかどうかのチェックをしてくれたりします。
さらにスタッフは勉強の分からない点だけでなく、「学校の授業・部活との両立について」や「夏期講習・冬期講習を取ったほうが良いのか」など、さまざまな学習相談に乗ってくれます。
東進衛星予備校で勉強するなら、スタッフには積極的に相談したほうが良いです。分からない点を残さずに勉強を進めることができますし、勉強のモチベーションも維持しやすくなります。さらに、スタッフに対して親近感が湧くことで、校舎に通うのが楽しくなることもあります。
校舎には正社員スタッフと大学生スタッフがいる
東進衛星予備校の校舎にいるスタッフは、正社員は1〜2名であることが多いです。他は大学生のスタッフで、質問対応や生徒のモチベーションアップ、学習相談などをしてくれます。
大学生のスタッフは、親からすると「受験生を教えたりサポートしたりするには経験不足なのではないか」と思うことがあるかもしれません。ただ、「大学生だからこそできること」もあります。
大学生スタッフは高校生と年齢があまり変わらないため、近い距離感で生徒と話をすることができます。また、近年の入試情報に詳しく、生徒が目指している大学に在籍していることもあります。そのため大学生スタッフは、自分の体験を元にしたリアルなアドバイスをすることができます。
東進衛星予備校は、正社員スタッフと大学生スタッフの役割分担をすることで、校舎を運営しています。
校舎によって、雰囲気に差がある
東進衛星予備校は校舎によって、雰囲気に差があります。校舎の運営を担当しているスタッフによって「東進の校舎とはこうあるべき」という方針が違います。「生徒が通いやすい、アットホームな雰囲気」を大切にする校舎もあれば、「とにかく結果(志望校合格)を出すことにこだわる」という校舎もあります。
これは東進衛星予備校のホームページでは分からないため、それぞれの校舎を直接確認するしかありません。東進衛星予備校の各校舎では、入学前の人に対して「体験」を行っています。映像授業を実際に見たり、校舎内を見学したりすることで、授業や校舎の雰囲気、スタッフが自分に合いそうかを確認することができます。
体験をしたあとは、東進衛星予備校のスタッフから入学案内の提案があります。無料で体験をさせてくれますが、やはり東進もビジネスとして行っているため、入学に関する話はどうしてもあります。ただ、強く押し売りをされるようなことはありません。校舎を良いと感じたなら話を聞いて、家庭で相談すると良いです。
ひとつの校舎に通うのが基本
東進衛星予備校の校舎はそれぞれで独立しています。そのため同じ東進であっても、一度ひとつの校舎で申込みをしたら、別の校舎で受講することはできません。ただ、地域によっては映像授業を見るだけなら別校舎でも可能な場合はあります。もし希望する場合は問い合わせが必要です。基本的には「ここで勉強しよう」と決めたら、その校舎に通うことになると考えてください。
費用は半年間の講座1つで77,000円(税込)
東進衛星予備校は「大手予備校」の部類に入ります。そのため費用はさまざまな教材の中でも、一番高い相場といえます。
東進の1講座は77,000円(税込)となっていて、「通期講座」と呼びます。この中には「映像授業の費用」「テキスト代」「パソコンのシステムの費用(学力POSといいます)」が含まれています。
1講座の授業回数は20〜27回で、「1週間に1授業を受けるペース」の場合、5〜7ヶ月で受講し終える内容です。
東進衛星予備校では、各科目とも「基礎+応用」の2講座を取るのが基本です。たとえば高2の4月から東進衛星予備校で「数学」を勉強するとします。この場合、まずは半年間で勉強する「数学の基礎講座」を1つ取ります。そして半年後、自分のレベルに合った「応用講座」をもう1つ取ることになります。
このように東進衛星予備校では、1科目につき77,000円(税込)×2講座=154,000円(税込)がかかるのが基本です。
つまり本格的に受験勉強をするために、「英語」「数学」「物理」などで講座を取る場合、14万円×3科目=52万円の費用がかかることになります。
費用 | 内容 | 料金 |
---|---|---|
入会金 | 入会にかかる費用 | 33,000円(税込) |
担任指導費 | スタッフのサポート費用 校舎の運営費用 |
33,000円(税込) |
模試料金 | 模試の料金。 東進の模試を全て受けられる。 |
高1生:11,000円(税込) 高2生:13,200円(税込) 高3生: 26,400円(税込) |
これに加えて「入会金」「担任指導費」「模試料金」がかかります。担任指導費は「スタッフのサポート費用・校舎の運営費用」です。模試の料金は高いように見えますが、上記の費用を支払うことで東進で行われる模試を全て受けることができます。年間で6回以上模試を受けるなら、お得になります。
勉強する科目数にもよりますが、東進衛星予備校は本格的に受験勉強をするために利用する場合、年間50〜100万円の費用がかかると考えておくと良いです。
まとめて申し込むと割引が利く
東進衛星予備校の費用は、複数講座をまとめて申し込むとお得になります。高1・2生は3講座以上、高3生は5講座以上から割引が利くようになります。受講する数を決めてしまえば、講座はあとから決めることも可能です。
ただ、まとめて申し込むときには「高速基礎マスター」という、基礎を確認する講座が1講座(7万円分)として含まれます。高速基礎マスターは「英語」「数学」「国語」の基礎的な問題がパソコンに表示されて、順番に解くことで、基礎を固めることができます。
たとえば5講座をまとめて申し込むときには、1講座は高速基礎マスターになり、残り4講座を自由に選べることになります。
高速基礎マスターは「勉強しやすい」と感じたら使うと良いですが、正直なところ、基礎的な問題集・参考書でも十分に勉強できる内容です。つまり「基礎の確認は参考書・問題集で十分」と感じたら、使わない講座に7万円をかけることになります。
東進衛星予備校に体験を受けに行くと、体験後にスタッフがおすすめの学習プランを提案してくれます。このとき高1・2生には3講座以上、高3生には5講座以上の申込みを提案してくれることが多いです。このうち1講座は高速基礎マスターということになります。
確かにしっかりと受験対策をするためには、ある程度の講座数が必要になります。ただ、複数講座をまとめて申し込むときには、高速基礎マスターが必要かどうかを考えることをおすすめします。
ちなみに9講座以上をまとめて申し込むときには割引額が大きくなるため、高速基礎マスターが含まれているとしてもお得になります。
夏や冬に取る「講習講座」もある
東進衛星予備校では、上記の77,000円(税込)の通期講座とは別に、「講習講座」というものがあります。5回や10回などの短い回数で1つの講座が終わるようになっていて、夏期講習・冬期講習として取る人が多いです。これも別途料金がかかり、たとえば授業回数5回の講習講座は1つにつき17,820円(税込)、10回の講座は35,640円(税込)です。
通期講座でもかなりの勉強量があるため、講習講座はやるべきことを確認して、必要な分だけを受講することが大切です。
夏と冬に無料の「招待講習」が行われている
東進衛星予備校では、夏と冬に「招待講習」という無料の講習会を実施しています。5回の授業で1講座になっている講習講座を無料で受けることができ、東進衛星予備校を体験することができます。
主に高1・2生を対象としていて、一部高校生レベルの学力のある中学生も対象となっています。夏・冬の招待講習は、以下のようなスケジュールで実施されています。
申込み期間 | 受講期間 | |
---|---|---|
夏期 | 6月上旬~8月上旬 | (受講期間7月上旬〜9月上旬) |
冬期 | 10月下旬~12月上旬 | (受講期間11月上旬〜1月上旬) |
また、早めに申し込むと3講座を受講でき、そこから2講座、1講座と受けられる講座数が減ります。夏期は6・7月、冬期は10・11月中に申し込めば、3講座の受講に間に合います。
招待講習を受講し終えると、スタッフから入会の案内や受講プランの提案があります。東進が自分に合うと感じたら、検討してみると良いでしょう。
おわりに
ここでは、東進衛星予備校について紹介してきました。東進衛星予備校は家の近くで校舎を見つけられることが多く、質の高い授業を受けることができます。また、スタッフによるサポートがあるため、モチベーションを保ちながら勉強することができます。
東進衛星予備校に在籍している講師は、さまざまな予備校・塾の中でも非常にレベルが高いです。書籍を多数出版している有名講師ばかりのため、招待講習や体験を利用して、実際に映像授業を見てみることをおすすめします。