大学受験の勉強と部活を両立できる子供の特徴と親がするべきこと

大学受験の基礎知識

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大学受験では子供はたくさんの勉強をする必要があります。ただ、子供によっては部活を高3の夏まで続けることがあります。部活を引退してから勉強を始めると、高3の9月から本格的に勉強を始めることになります。この場合、受験までの勉強期間が短くなるため、親は「子供が希望の大学に合格できるのか」と、不安になることがあると思います。

しかし、部活を引退まで続けることは「勉強時間が少なくなる」というデメリットだけでなく、「危機感を持って、質にこだわって勉強できる」というメリットがあります。部活を続けるのか、やめて受験勉強に集中するのかを、子供が決めることが大切です。ここでは、勉強と部活の両立について紹介します。

部活を続けても、勉強と両立することはできる

「部活を高3になっても頑張っていると、受験勉強の時間が減るのでは?」と考えている親は多いです。ただ、部活を続けることは、勉強に対してプラスになる場合があります。

部活を続けると、子供は「受験勉強の時間が限られていること」を自覚するようになります。

「大学受験が冬に控えている。でも部活は頑張りたい」と思うことで、子供は「部活をしていない時間を勉強に充てよう」もしくは「引退までは部活を全力で頑張り、引退後は勉強にしっかり集中しよう」と考えるようになります。そのため、生活にメリハリをつけやすくなります

受験勉強をする上で、たしかに「勉強時間」は大切です。勉強を長時間したほうが、より合格に近付くことは間違いありません。ただ、もうひとつ大切なのが「」です。だらだらと勉強する1時間よりも、集中して行う30分の勉強のほうが学習効果が高い場合があります。

勉強の質は、意識することで変わります。

部活をやめると「今は夕方で寝るまでまだまだ時間がある。休憩してから勉強しよう」のように、だらけてしまうことがよくあります。

しかし部活をしていると勉強できる時間が限られているため、子供は「朝30分と学校に行くまでの電車に乗っている時間を勉強に使おう」のように、時間を上手く使うように意識を働かせます。

このように部活を続けても、受験勉強を成功させることはできます。ただ、難関大学を目指すほど必要な勉強のレベルは上がるため、より難易度は高くなります。

部活と勉強を両立できる子供の特徴

このように部活を続けることにはメリットがあります。ただ、部活を続ける子供でも、勉強で失敗してしまうことがあります。

部活と勉強を両立できる子供は「部活に情熱を注いでいる」ことが多いです。「部活は最後まで絶対に頑張りたい。そのかわりに空き時間で遅れないように勉強する。部活を引退したら気持ちを切り替えて勉強に集中する」と決められる子供は、部活も受験勉強も上手くいきやすいです。

子供に部活と勉強どちらを頑張るのか確認する

子供が「部活と勉強を両立したい」と考えている場合、本人の意思を確認することをおすすめします。

子供が部活をどうしても頑張りたい場合は、子供を応援してあげると良いです。親としては「部活を続けることで勉強が短くなることが心配こと」を子供に伝えて、勉強も頑張る気持ちがあることを確認しておきましょう。

部活を悔いなくやり切ると、子供は気持ちの切り替えをしっかりとすることができます。その結果、受験勉強に力を入れやすくなります。

子供が部活をやめるか迷っている場合は、「部活と勉強、どちらかに集中したほうが良い」ことを伝えましょう。上で紹介したように時間の使い方を工夫して、勉強の質にこだわることで、部活を続けても志望校に合格することはできます。部活がある間は基本的な内容を押さえておいて、引退後に集中して頑張れば、受験対策をすることができます。

データで見る部活と受験勉強の両立

「進研ゼミ」を提供している大手企業のベネッセは、2009年に高校生の勉強・部活に関するアンケート調査を行っています。その結果は次のようにまとめられます。

  • 高3受験生のうち、6〜8月まで部活を続けた人は約45%
  • 高3受験生のうち、9月以降も部活を続けた人は約22%
  • 高3になっても部活を続けることに賛成した親は約45%
  • 高1・2生で部活をしている子供としていない子供を比べると、「家でほとんどを勉強しない」子供は、部活をしている子供のほうが少なかった。

また、親の意見では

「部活を続けさせてもやめさせても、成績は変わらなかったと思う。受験は部活の有無よりも、子供の大学進学に対する気持ちのほうが大切」

「部活を続けさせたほうが、子供が楽しそうだった」

などの意見が上がっています。

このようにデータで見ても、部活を続けることは必ずしも大学受験にマイナスとはいえません。それよりも、「大学進学についてもきちんと考えておくこと」が大切です。「どの大学に行くのか」や「大学で何を勉強したいのか、何をしたいのか」を子供に考えさせると、大学に行くことに対して目的がはっきりとするため、部活を終えたあとに勉強に集中しやすくなります。

本人の意志を尊重して、大学進学への意識付けが大切

ここでは、部活と受験勉強の両立について紹介してきました。

話をまとめると、部活と勉強を両立することはできます。空き時間を活用し、生活にメリハリをつけることによって、入試本番までに必要な勉強をすることができます。

ただ、そのためには「部活だけでなく大学受験も頑張る」という子供の気持ちが大切です。大学進学への目的意識が弱いと、部活と勉強の両立は成功しにくくなってしまいます。「部活を頑張りたい」という子供の気持ちを尊重しながらも、子供に「行きたい大学、大学でやりたいこと」をはっきりさせるように伝えましょう。

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