東京科学大学が誕生予定!なぜ設立されるのか、入試の難易度・偏差値ランクはどうなる?

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2024年度にも新しく誕生する「東京科学大学」という大学があります。

これはまったく新たにスタートする大学ではなく、東工大(東京工業大学)と東京医科歯科大学が統合してできる大学です。

つまり、東工大・医科歯科大という大学名は消えることになります。

「東工大と医科歯科大って、そんなに行き詰まってるの??」

こんなふうに思うかもしれませんが、きちんとした理由があっての統合のため、「資金難で困っている」「入学者が集まらない」のような話ではありません。

ここでは東京科学大学について、2023年時点でわかっていることを解説します。

東京科学大学は、東工大と東京医科歯科大学が統合する新しい大学。予定は2024年度中で、略称は「科学大」

東京科学大学は新しい大学ではありますが、

  • 東京工業大学(東工大)
  • 東京医科歯科大学

という2校が統合され、東京科学大学という名称に変わります。

2023年現在はまだ完全に統合しておらず、東京科学大学となるのは2024年度中の見込み。これによって「東工大」「医科歯科大」のような呼び方は減ることが予想され、新しい略称は「科学大」となるとのことです。

ちなみに略称についてはネット上で議論が白熱していて、

  • 「科学大は格好悪いでしょ」
  • 「ダサいし、センスを疑う・・」
  • 「なんか、Fラン感が漂うんですけど・・」

のように、ネガティブな話もたくさんあります。

科学大という呼び方がダサいかどうかは、「格好良い」という基準が人によって違うため、何とも言えないのが正直なところ。ただ、科学大は今後の大学ランキングで上位に位置すると予想され、いずれは「科学大なの!?マジかよ。すごいね」という尊敬の対象になりそうな気はします。

東京科学大学が設立される理由

今でも十分に存在感のある東工大と医科歯科大。

この2大学がなぜ統合されるのか、

  • 「統合する意味あるの?」
  • 「人気が落ちてるの?」
  • 「本当はお金がないの?」

と、気になることもあると思います。

統合される背景は、大きく2つです。

東工大の「工学」と医科歯科大の「医学」を融合しつつ、新しい「科学」を追求するため

これまで、東工大は「工学」を、医科歯科大は「医学」を追求してきました。

どちらの大学もそれぞれの専門分野で大きな存在感があり、優秀な高校生が入学。2大学の卒業生もテクノロジーや医療の分野で、日本をリードする存在になる人はたくさんいます。

ただ、それでも時代の流れは早く、特にITの普及により、そのスピードはさらに増しています。

これからは、まったく新しいものをゼロから生み出すのはかなり難しい時代。そのため、既存のものを融合することで、新たなものが生まれる可能性が期待されています。

東工大と医科歯科大もこれからの時代に対応するため、それぞれが追求してきた専門領域を融合させて、新しい「科学(Science)」を生み出そうとしています。こうしたことから大学名も「科学大」として、世界に通用する大学を目指して新たにスタートするのです。

「国際卓越研究大学」への認定を目指すため

東京科学大学の設立と同時並行で進んでいることに、「国際卓越研究大学」という制度があります。

これは新しい大学ではなく、「世界トップクラスの研究設備・環境がある大学として認定される大学グループ」のこと。

国際卓越研究大学に認定された大学は国から資金を提供してもらえるため、研究設備にお金をかけたり、優秀な教授を集めたりといったことが可能。ほかの大学よりも高度な学問研究に力を入れることができ、学生も超大手企業への就職・海外での活躍・起業といった進路が見えてきます。

東京科学大学の設立は、国際卓越研究大学に認定してもらうことが目的のひとつと考えられます。

2023年現在、国際卓越研究大学の認定はまだされておらず、候補の10大学が出ている状況。ここからさらに絞り込まれ、数校になる予定です。科学大は、この最終認定に残ることを目指しています。

【国際卓越研究大学の認定候補となっている大学】東大・京大・東京科学大学・阪大・東北大・名大・九大・筑波大・早稲田大・東京理科大

(参考)国際卓越研究大学とは何か?設立される理由・仕組みと、受験生が目指すメリット

東京科学大学の入試難易度・偏差値レベルは現状と変わらず、「東大・京大に次ぐレベル」と考えられる

東京科学大の難易度はまだはっきりしませんが、東工大、東京医科歯科大と同レベルにはなると予想されます。入試問題の難しさも、工学部などは東工大の過去問が、医学部の問題は東京医科歯科大の過去問がベースになる可能性が高いです。

偏差値ランキングでいうと、やはり東大・京大に次ぐレベル、文系でいう一橋大と並ぶレベルに変わりはないと予想されます。

統合に向けて入試についてもはっきりしてくるはずなので、当面は様子見でしょう。

統合される初年度に東京科学大を受験するべきかは、難しいところ。一応新しい大学になるため過去問がなく、どのような問題形式で出題されるかハッキリしない中での受験になります。ただ、注目度の高い大学であることは間違いなく、もともと整っている東工大・医科歯科大の研究環境がさらに充実するはず。狙ってみるのも良いかもしれません。

東京科学大学は、目指すのもおすすめな大学。今後の情報をチェック

東京科学大学は2024年度中の東工大・東京医科歯科大の統合後からスタートするため、本格的に認知されるのはまだ先。ただ、2023年時点で中学生や高校1、2年の人は関係する可能性もあるため、興味がわいたら今後の情報をチェックしておきましょう。

工学と医学、それぞれの分野で先端的な研究を行う東工大と医科歯科大。この2大学が連携することで、日本の科学(Science)がまた新しいステージへ進むことが予想されます。これから受験生になる場合、東大・京大やその他の上位大学も魅力的ですが、科学大を目指してみるのもおすすめです。

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