予備校・学習塾・家庭教師の講師には、3つのタイプがある

塾・家庭教師・通信教育

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予備校や学習塾、家庭教師を利用するときには「講師」に勉強を教えてもらうことになります。

講師には「予備校の有名講師」や「大学生の講師」など、タイプがあります。予備校の講師はもちろん高い実力を持っています。ただ、最適な講師は子供それぞれで異なります。ここでは講師のタイプについて詳しく解説します。

講師のタイプは大きく分けて3つ

講師は大きく、3つのタイプに分かれます。

  • プロ講師
  • 社会人講師
  • 大学生講師(アルバイト)

プロ講師は指導経験が10年以上のように長く、高い実力をもっている講師です。予備校や家庭教師を利用すると教えてもらうことができます。

社会人講師は本業で別の仕事をしていて、空き時間に塾講師や家庭教師をしている人のことを指します。もしくは、正社員として塾講師をしている人もいます。

大学生講師は、アルバイトとして学習塾や家庭教師をしている人のことを指します。また、大学生講師は予備校でチューターやTA(ティーチングアシスタント)をしていることもあります。チューターやTAは授業を担当しませんが、生徒の質問に答えたり、勉強の相談に乗ったりします。

この3つのタイプについて、説明します。

質の高い指導をしてくれるプロ講師

プロ講師は、実力の高さがメリットです。基本的な内容からハイレベルな内容まで、誰にでも理解できるように分かりやすく説明してくれます。そのため、大学受験の指導をしてもらうにも適した講師といえます。

ただ、指導を受けるには高額な費用がかかります。家庭教師でプロ講師に指導を依頼すると、月に7〜10万円ほどの費用がかかることが多いです。

また、プロ講師は指導の経験年数が長いですが、その分年齢の高い人が多いです。そのため親近感が湧きにくく、「楽しさを取り入れてモチベーションを高める指導」には不向きな面があります。プロ講師は「基礎はできていて、よりハイレベルなことを学びたい人向け」といえます。

指導とコミュニケーションのバランスが良い社会人講師

社会人講師は地域の学習塾や家庭教師で指導を受けることができます。

社会人講師は大学生のころに塾や家庭教師のアルバイトをしていて、そこから引き続き講師をしている人が多いです。そのため5年や10年など指導経験が豊富な人が多く、高い実力を持っています。プロ講師までの経験はありませんが、教え方が上手な講師は多いです。

また、社会人講師には20代や30代前半の人が多く、上手くコミュニケーションを取ることができます。単に勉強を教えるだけでなく、必要に応じて雑談を取り入れながら授業をしてくれます。

社会人講師は質の高い指導をしてくれながらも費用が安いです。地域の学習塾なら、大学受験の指導をお願いしたい場合でも月2〜3万円で教えてもらうことができます。そのため塾に良い講師がいれば、安い費用で大学受験対策をすることができます。家庭教師で社会人の講師に教えてもらう場合は、月3〜5万円ほどが相場です。

コミュニケーション力重視の大学生講師

大学生講師は家庭教師や地域の個別指導塾で教えていることが多いです。家庭教師では1対1で、個別指導塾では講師1人に対して生徒3~4人の形式で教えてもらうことができます。

大学生講師は経験年数が1~3年ほどと短めです。そのため指導力の面で、プロ講師・社会人講師に劣ることが多いです。学歴が高い講師でも大学生とプロ・社会人の講師では、対応してきた生徒の人数に差があるためです。

ただ、大学生の講師でも、良い指導をしてくれる人はいます。大学生講師は現役で受験勉強をしていた時期からあまり間が空いていないため、各科目の内容を忘れておらず、最近の受験の仕組みについても把握しています。

さらに大学生の大きなメリットとして、「子供との年齢が近い」ことが挙げられます。「大学に先に入った先輩」として、お兄さん・お姉さん的存在として子供と接することができます。そのため、子供によっては勉強へのモチベーションが大きく上がる場合があります。

成績が偏差値40~50で伸び悩んでいる場合、単純に勉強を教える力がある講師よりも、気さくな性格の大学生講師が合うことは多いです。子供の成績を上げるためには、勉強を教えてもらうことはたしかに大切です。ただ、「この先生から教えてもらうと楽しいから勉強したい」と思える講師であることも、とても大切です。

また、大学生に教えてもらう場合は、「子供の志望校」に講師自身が通っていることがあります。この場合、勉強の指導だけでなく大学の様子や大学生活についても聞くことができます。

講師の学歴は高学歴であるほど良い?

塾や家庭教師の講師には、高学歴(東大・京大や早稲田・慶応など、偏差値60以上の大学に在籍・卒業)な人と、偏差値50前後の大学を卒業した人がいます。

「勉強を教えてもらうのだから、高学歴な講師のほうが安心」と考える人は多いです。ただ、子供に合った講師を選ぶ場合、高学歴な講師が必ず合うとは限りません

高学歴な講師は、もともと勉強をすることに対して抵抗がない人が多いです。そのため「勉強が嫌いな子供の気持ち」を理解できないことがあります。「ここは簡単だから説明しなくて大丈夫だよね?」と解説をはぶいてしまったり、「こんな問題も解けないの?」と、上から目線の接し方になったりしてしまいます。

もちろん高学歴な講師でも、中にはさまざまな子供の気持ちを理解できる人がいます。ただ、上のような講師がいる可能性はあります。

これに対して偏差値50前後の大学に在籍もしくは卒業した講師は、勉強ができない子供ややる気が出ない子供の気持ちを理解することができます。そして授業の中で、子供に合わせて適度に雑談をしてくれたり、勉強のやる気が出なくても「そういうこともあるよね」と理解してくれたりします。

ハイレベルな大学を目指す場合は勉強への姿勢ができていることが多いため、プロ講師や高学歴な講師に勉強を教えてもらうと良いです。逆に「受験勉強をこれから始める」「つい勉強をサボってしまう」という場合には、あまり学歴が高すぎない講師に教えてもらうほうが良いです。

学習塾の場合は講師の学歴を選ぶことはできませんが、家庭教師であれば学歴についての希望を出すことができます。

20〜30代の若い講師と40代以降の講師、どちらが良いか

講師は人それぞれ年齢が異なります。講師の年齢も学歴と同じく学習塾では選べませんが、家庭教師では希望を出すことができます。

大学生講師は前述のように子供と年齢が近いため、気持ちを理解しやすいのがメリットです。講師が持っている大学入試についての知識も、近年の入試に近いです。

大学を卒業した20代の講師は、指導に慣れていながらも若さがあります。20代後半の塾講師、家庭教師は若くて経験が豊富なため、人気の講師が多いです。

30代の講師は20代の講師よりも若さがなくなりますが、その分実力が高くなります。大学受験の内容にも十分対応できる人が多く、安心して指導をお願いすることができます。講師によっては日々子供と接しているため、見た目が年齢より若く見える人がいます。

40代以降の講師は、子供との年齢に大きな差があります。そのため先輩やお兄さん、お姉さんのような雰囲気で教えてほしい人よりも、完全に「勉強の質」を重視する子供に向いています。

大学受験の問題には「一見複雑でも、解き方を知っていると鮮やかに解ける問題」があります。年齢が高い講師は、こうした問題の解き方を熟知している人が多いです。そのためしっかり勉強している子供なら「この先生は新しい解き方を分かりやすく教えてくれる!」と感動することがあります。

子供に合った講師で勉強すると成績が伸びやすい

このように、講師はタイプごとで特徴が異なります。

  • プロ講師 → 予備校・家庭教師
  • 社会人講師 → 地域の学習塾・家庭教師
  • 大学生講師 → 地域の学習塾・個別指導塾・家庭教師

で教えてもらうことができます。

偏差値60以上の場合は、予備校で有名なプロ講師に教えてもらうのが良いです。基礎があるため、講師が教えたことをどんどん吸収することができます。1対1で教えてほしい場合には、家庭教師を検討するのもおすすめです。

子供が偏差値50前後で、「受験で志望校に合格したい」という勉強意欲がある場合、上記3タイプのうち、どの講師でも成績を伸ばすことができます。授業を聞いて勉強を進めることができそうなら、予備校が良いです。また、講師と近い距離感でていねいに教えてもらうほうが良いなら、地域の学習塾や家庭教師を選ぶと良いです。

子供が偏差値50以下で勉強に対するやる気が低い場合、1人で勉強するのは難しいです。地域の学習塾で大学生や社会人の講師から学んだり、家庭教師で、学歴よりも人柄やコミュニケーション力重視の講師を選んだりすると良いです。

このように各講師のタイプを把握して、自分に合った講師で勉強をしましょう。そうすれば、より学習効果を高めることができます。

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