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受験期間になると、夜遅くまで勉強を続ける人は多いです。人によっては睡眠時間を大きく削って勉強したり、場合によっては徹夜をしたりすることがあります。
こうした勉強の仕方は、一見とても頑張っているように思えます。ただし「勉強の質」という面から考えると、実はおすすめできない勉強の仕方です。しっかり睡眠時間を確保するほうが、逆に学習効果は高まりやすいです。
ここでは「受験勉強をするときの睡眠時間」について紹介します。
平均6~7時間の睡眠をとることが理想
「進研ゼミ」などの教材で有名なベネッセは、大学受験生(難関大志望)の睡眠時間についてリサーチを行いました。そのデータによると、「9月ごろの高3生は、約75%が6~7時間の睡眠時間をとっている」という結果が出ています。また、それに次いで多いのは「5時間睡眠」で、約13%でした。
人が十分な休息をとるために必要な睡眠時間は、6~8時間といわれています。人によって体質に個人差があるため、6時間で十分な人もいれば、8時間寝る必要のある人もいます。多くの受験生がしっかりと睡眠をとって、受験勉強を頑張っているといえます。
大学受験の勉強は「長期戦」です。一時的に夜更かしや徹夜で頑張っても、長続きしません。睡眠時間を削ると、昼間にだらけてしまったり、集中力が続きにくくなったりしてしまうのです。それよりも自分がしっかりと力を出せる状態で頑張るほうが、トータルで見ると良い結果を出しやすいといえます。
また、上記のデータは、難関大学を目指す受験生を対象としています。つまりより高い結果を出そうとする人ほど、睡眠を大切にしているのです。
5時間睡眠は短めですが、たまにであれば問題ないでしょう。ただ、日常的に5時間や4時間睡眠が習慣にならないよう気をつけましょう。
睡眠時間を確保することで、勉強にメリハリをつけられる
人によっては「睡眠時間を削ると、勉強時間が短くなるのでは?」と思うかもしれません。ですが睡眠時間をしっかりとることで、「勉強の質」を高めやすくなります。
夜型になっている人は「夜中2時まで起きて勉強すればいいや」のように考えやすいです。ただ、このように考えていると、昼間の学習効率が下がります。「まだ大丈夫」という気持ちから勉強をサボりやすくなり、結局あまり勉強が進まずに1日を終えてしまうことがよくあります。
逆に「0時には寝たいから、それまでに勉強を終わらせよう」とタイムリミットを意識していると、それに向けて勉強しやすくなります。
人は期限やゴールが決まっていると、行動しやすくなる性質があります。テレビのアニメなどで「夏休みの宿題が8月29日までまったく終わっていなかった状況が、8月30、31日に急ピッチで仕上げることで間に合った」という話がよくあります。
このように「いつまでにやらないといけない」という期限が決まっていると、人は行動できるのです。
つまり先に睡眠時間を確保することで、「時間が限られている」ということを強く意識しやすくなります。すると睡眠時間を削るよりも、濃い勉強をすることができます。また、睡眠をしっかりとっていることで、集中力も続きやすいです。十分な睡眠をとることで、メリハリをつけて勉強することができます。
夜型になっていると、本番でベストの力を出しにくい
睡眠時間を削って夜に勉強していると、体質が「夜型」になります。「夜遅く寝て、朝はギリギリまで寝る」という生活スタイルになるのです。
夜型になると大学入試の本番で、ベストな力を発揮しにくくなります。
朝型の人は、朝から頭を動かす習慣ができています。そのため朝9時からの試験などにも、しっかりと対応しやすくなります。これに対して夜型の場合、朝はまだ寝ぼけており、午前中からの試験で頭がしっかりと働かない可能性があります。
人によっては「夜型でもちゃんと朝から頭が働くから大丈夫」と考えるかもしれません。ただ、受験勉強は、みんな頑張っています。場合によっては数点の差で合否が分かれてしまうこともあります。そのため「できる限りベストな状態」に整えて受験に臨むことが、志望校に合格する可能性を高めるために大切です。
寝る時間を少しずつ前倒しすれば、夜型から朝型に切り替えることができます。なるべく深夜0時には寝て、6~7時には起きることをおすすめします。
夜型を直すための睡眠グッズ
「夜型を直したいけれど、23時や0時になかなか寝る気にならない」という場合、睡眠グッズを活用すると良いです。参考として、あまりお金のかからない睡眠グッズを紹介します。
リラックスBGM
動画サイトで「リラックス BGM」のように検索すると、「睡眠を誘い、快眠につながりやすい音楽」を見つけることができます。これをしばらく聴いてから眠ったり、音楽を流しながら眠ったりすると良いです。
ちなみに動画サイトでは「集中力がアップする音楽」も見つけることもできます。これも勉強のときに流しながら勉強すると、学習効率が高まりやすいです。
暖かいドリンクを飲む
ホットミルク・ココア・カモミールティーなどを寝る前に飲むと、眠りやすくなります。おいしく飲むことができるため、夜に飲んでみるのはおすすめです。ときどき種類を変えて飲めば気分を変えることができ、楽しく続けることができます。
カモミールティーは、飲みすぎると逆効果になることがあります。そのため様子を見ながら飲むことをおすすめします。個人的にはホットミルクがおすすめです。
体を軽くストレッチする
体をストレッチすることも、眠りやすくなる効果があります。体の緊張をほぐすことができ、リラックスしやすくなるためです。
ただ、気分が乗ってきてしっかりストレッチを始めてしまうと、逆に体内が活性化して眠りにくくなってしまいます。そのため寝る前に5~10分程度、軽く行うだけで十分です。
また、受験勉強を頑張っていると、同じ体勢を長く続けることになります。そのため体の筋肉がこわばってしまいやすく、ストレッチでのほぐしは効果的です。
小説を読む
小説を読んでいると、だんだんと眠くなってくることが多いです。1冊購入して、寝る前に少しずつ読み進めるのはおすすめです。
また、小説を読むことで、現代文の読解力アップにも役立てることができます。「現代文のために小説を読もう」のように意識しなくても良く、「文章を読む習慣」をつけるだけで十分効果的です。
小説はこのように、一石二鳥の効果が期待できます。
十分に睡眠をとり、受験勉強を頑張ろう
ここでは「大学受験における睡眠時間」について紹介してきました。睡眠を十分にとることで、メリハリをつけながら集中力を保って勉強することができます。睡眠時間を削ったり、極端な夜型の生活を続けたりすることは、返って逆効果です。しっかりと睡眠をとり、長い受験期間を継続して頑張っていきましょう。