高校進路「文理選択」で迷うときの決め方・基準、両親とも話し合うべき

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大学受験期間に入る前には、「文理選択」をする必要があります。文系と理系どちらに進むかを決めて「英語・国語・社会」と「数学・理科」、どちらを重点的に勉強していくか決める必要があります。

文系・理系は、今後の大学受験や人生を左右する、大切な選択です。そのため人によっては、どちらを選ぶか迷ってしまうことがあります。そこでここでは、「文系・理系の決め方」を紹介します。

文理選択で迷う場合の決め方・基準

文理選択で迷う場合、「上手くいきやすい決め方」と「失敗しやすい決め方」があります。正しい基準だけでなく、失敗しやすい場合についても知っておくと、より間違いのない選択をすることができます。

「将来なりたい職業・仕事」から考える

文理選択で一番考えるべきことは、「将来なりたい職業」や「やってみたい仕事」です。

  • 「将来はスマホゲームの開発をしたいから、理系に進んで情報系の大学を受験しよう」
  • 「人と話すことが好きだから、人とたくさん関わる仕事をしたい。文系に進もう」

例のように、将来の職業や仕事から考えると、文系・理系どちらに進むかを決めやすいです。もちろん「将来やりたい仕事なんて、今から分からない」と思うこともあると思います。この場合は、将来について考えて考えてみてください。「将来どんなことをしたいのか」をイメージしてみると、ぼんやりと進みたい道が見えてくるはずです。

「考えても、やりたいことが何も浮かばない」と思っても、「自分は何がしたいのだろう」と続けて考えてみてください。するとふと、「これがしたかったんだ」と自分自身に気付くことができます。

また、「良い意味で気楽に考えてみる」ということが大切です。「いろんなところを飛び回る仕事が楽しそう」「自分でゲームを作れたら面白そう」「車が好きだから、車の仕事をしたら良いかもしれない」など、自由に考えてみてください。

「興味のある勉強」を学べるほうに進む

高校で勉強をしていたり、受験勉強で本格的に各教科を学んだりすると、「興味の湧く科目」を見つけられることがあります。「歴史は面白い」「物理や化学が面白い」など、興味のある勉強を学べる方面に進むのも良いです。

私も受験勉強を始めるまで、物理と化学がとても苦手でした。ですが勉強を始めてからは物理と化学の面白さに気付き、けっきょく大学の化学科に進学しました。単純に「点数が良い」というだけでなく、「その科目が好きかどうか」を基準に文理選択をしてください。

「今好きなこと、興味のあること」から考える

世の中は広く、英数国理社という5科目に当てはまらない物事はたくさんあります。

ゲームや漫画は「ダメなもの」と考えられることがあります。ですがゲームやゲーム機を開発したり、漫画雑誌の出版社で働いたりすることは、すごい仕事です。「好きなこと」や「興味のあること」から、文系・理系について考えてみてください。

漫画や本が好きなら、将来は出版社に就職するのも良いと思います。この場合は、文系がおすすめです。車や機械が好きなら、理系向きといえます。

このように「文系は英数国、理系は数理」と単純に考えず、上の3点を参考にしてみてください。

失敗しやすい文理選択の決め方

ここまで「成功しやすい文理選択の考え方」を紹介しました。ただ、最初にお伝えしたように、「失敗しやすい考え方・基準」もあります。分かっていても多くの人が基準にしてしまいがちなので、気をつけましょう。

「好きではないけれど、成績が良い科目」を基準にしてしまう

失敗しやすい文理選択の基準として、「成績の良い科目を軸に決めてしまうこと」が挙げられます。「英語の点数が良いから、文系に進もう」「理系科目が得意だから、理系に進もう」のように決めてしまうと、後悔することがあります。

もちろんあなたの好きなこと、興味のあることが得意科目と一致していれば、問題ありません。車や機械が好きで理系科目が得意なら、理系に進むべきです。ですが「将来は出版社で働きたいけど、点数が良いのは理系科目」という場合、文系に進んで頑張るほうが後悔しない可能性が高いです。

この例の場合、理系に進んでも、将来はあまり興味をもてない勉強・仕事をすることになります。もちろん理系に進んで勉強をする中で、興味をもてるものが見つかる可能性はあります。ただ、最初は興味のない段階から好きになれるかどうかは、分からない面があります。要は「賭け」の部分があるのです。

これに対して文系科目が苦手でも「出版業界で働いてみたい」という思いがある場合、その気持ちをモチベーションにして頑張ることができます。そして、点数を伸ばしやすくなります。

単純に科目の成績だけで文系・理系を決めるのは、おすすめしません。

「苦手科目の勉強を避けたいから」という理由で決めてしまう

「国語が苦手だから、理系にしよう」「数学が嫌いだから、文系に進もう」のように決める人は多いです。「点数の良さ」だけで決めないほうが良いのと同じく、「苦手だから」という理由だけで文理を決めるのもおすすめしません。「今後やりたいこと」を考えてから勉強を始めれば、苦手科目を克服しやすくなります。

安易に「就職に有利そうだから」と考えてしまう

「理系は就職に有利」のように考えて、文理を選択することもよくあります。ただ、単純に理系の学部を出ているだけでは、就職で有利にはなりません。

単純にサッカー部へ入っているだけの人と、「サッカーが好きで、もっと上手くなりたい」と考えている人、監督はどちらを選手にしたいと考えるでしょうか。おそらく後者のほうが可能性が高いはずです。サッカー部へ入れば、選手として試合に出られるわけではありません。

文系と理系どちらに進んでも、「入学後に勉強したり、将来について考えたりして『頑張れるかどうか』」が大切です。「就職に有利だから、理系へ進もう」と安易に考えると、大学で頑張れない可能性があります。

友達や両親など、周りの人に流されてしまう

人によっては友達や両親などの意見を聞き、流されて文理選択をすることがあります。「友達から『理系のほうが就職しやすい』と聞いたから」「親から理系に行ったほうが良いと言われたから」のように、人の意見で進路を決めてしまうと後悔しやすいです。

友達や両親はもちろん、あなたのことを考えてアドバイスをしてくれているはずです。ただ、最終的な自分の進路は、自分自身で決める必要があります。「あのとき友達が言っていたのに」と後悔しても、誰も責任をとってくれません。誰かが言っていた、誰かに言われたからという理由で文理を決断すると、失敗してしまうことがあるのです。

友達や両親のアドバイスは「参考のひとつ」として考え、さまざまな情報から自分で答を出すと良いです。

「何となく」で決めてしまう

「何となく」で文理を決めてしまうと、失敗してしまうことがあります。

何となく大学へ入ってさまざまな経験をすると、高校のときには何も考えていなかったとしても、自分のやりたいことに気付くことがあります。すでに入学している学部で興味のあることができない場合、最悪の場合は「中退(途中で大学を辞めること)」や「再受験」をする必要が出てきます。すると、時間もお金も無駄にしてしまいます。

「将来はこういう仕事をしたい」という目標を決めると、受験勉強に取り組みやすくなります。また、大学入学後も、目標のためにやるべきことを頑張れるはずです。「何となく」で過ごしている人と高校のうちから進路を決めている人では、大きく差がついてしまうのです。

「何となく」で文理選択をしないためには、やはり将来について考えることが大切です。

文理選択の時期は「高1の11月頃」。じっくり考えるべき

多くの高校では、「高1の11月頃」に文理選択をすることになります。ただし高校によって選択時期が多少ずれるため、先輩や担任の先生に確認すると良いでしょう。そして最終の選択をするまでに、自分の進路について考えてください。

文理選択は多くの場合、1日ですぐに決めないといけないわけではありません。高1の夏くらいになると、高校生活にも慣れてくるはずです。この頃から少しずつ、「将来はどんなことがしたいだろう」と考えてみてください。

本やインターネットで好きなことや興味のあることを調べてみたり、先輩や兄弟に聞いてみたりするのもおすすめです。さまざまな情報に触れることで、自分の道をより見つけやすくなります。

両親に反対される場合は、まず「話し合い」を

文理選択をするときには、両親に反対されることもあると思います。このときには必ず「話し合い」をしましょう。

両親も、あなたの将来を考えてアドバイスしてくれています。また、両親はあなたよりもたくさんの経験をしており、その経験からあなたにベストな道を伝えてくれています。ただ、あなたはあなたなりに「この道へ進みたい」という気持ちがあるはずです。

お互いに「あなたはこの道がいい」「自分はこの方向へ進みたい」と衝突していると、一向に解決しません。そのため両親のアドバイスを聞いた上で、自分の進みたい道に対する気持ちを伝えましょう。

両親のアドバイスをしっかり聞くと、あなた自身が納得できることがあります。一方で、あなたの考えは固まっていて、両親が納得してくれることもあります。

「あなたと両親お互いが、どう考えているのか」を知らないと両親に反対されるままになってしまいます。きちんと話し合い、自分の考えを両親に伝えましょう。

文理選択は将来の分かれ道!後悔しないように決断しよう

ここでは「文理選択の決め方」について紹介しました。

文系と理系どちらに進むかは、あなたの今後を大きく変える決断です。上で紹介した考え方や基準を参考に、後悔のない決断をしてほしいと思います。文系と理系どちらに進むかを決めると、今後に向けて勉強するべきことが、よりはっきりします。大学受験に向けて、しっかり勉強していきましょう。

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