大学受験の勉強で暗記が苦手でも、早く、効率良く覚える方法

勉強法

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受験勉強で必ず必要になるものが「暗記」です。英単語や数学の公式を覚えたり、社会ではさまざまな出来事を暗記したりする必要があります。

「暗記が苦手」という人は多いです。ただ、高校生の脳はとても若く、誰でもさまざまなことを覚えることができます。つまり「暗記の仕方」を理解していないだけなのです。

そこでここでは、「覚えやすい暗記方法」について紹介します。

ひとつの方法に頼らず、複数の方法を組み合わせる

人は覚えたものを、忘れる生き物です。覚えたことを全て記憶していると、脳みそがパンクしてしまいます。そのため常に新しいことを覚えられるよう、人は不要なことを忘れる仕組みになっているのです。

ただ、受験勉強で覚えたことは「絶対に必要なこと」として、脳にしっかりと記憶を定着させる必要があります。そのためには、「複数の暗記方法を組み合わせる」ということが大切です。

人によっては「自分は書いて覚えるほうが向いている」「暗記カードを作るほうが覚えやすい」のように、ひとつのやり方にこだわることがあります。ですがこれは、「思い込み」であることが多いです。新しいやり方を試し、さまざまな方法を合わせて暗記することで、より覚えやすくなるのです。

下で紹介する暗記方法は、ぜひ組み合わせて活用してください。

暗記の基本は「反復」

暗記をする上で意識したいことは、「反復」です。何度も繰り返し覚えることで、脳にしっかりと定着させることができます。

テレビでよく耳にするフレーズなどは、暗記しようと思っていなくても、自然に覚えているはずです。これは、何度も繰り返してそのフレーズを聞いているだけです。また、テレビは「映像」や「ストーリー」「音楽」などが複合されているため、より強く印象に残りやすくなっています。

1度覚えたことでも3日や1週間も経つと、すぐに忘れてしまいます。受験勉強で学ぶことを、1度だけで覚えられる人はほとんどいません。「1度勉強したからOK」と考えるのではなく、何度も繰り返して暗記することを意識しましょう。

多少の覚え忘れは気にせず、まずは全体を終わらせる

単語帳や歴史の出来事など、受験勉強で覚える必要のあることはたくさんあります。ひとつひとつをじっくり覚えると、なかなか最後まで終えることができません。そのためまずは、「最後まで終わらせること」を目標にしましょう。多少の抜け落ちは気にせず、どんどん覚えるのです。

こうしてざっと1周目を終わらせると、確かに記憶の抜けはたくさんあるものの、「全体像」を把握することができます。

「木を見て森を見ない」という言葉があります。これは「細かいことにこだわらず、全体を見ることが大切」ということです。

この言葉が示すように、全体像を知ることで「それぞれの項目がどのようにつながっているか」が見えやすくなります。すると自然にひとつひとつのことを覚えやすくなります。記憶を重ね塗りするように、最初はざっと終わらせて、そこから細かいところを補強していきましょう。

覚えきれていない部分はあっても、ひと通り暗記するべきことを最後まで終わらせると、「自分でも最後まで取り組めた」という自信をもつことができます。こうしてモチベーションを保てることも、暗記のしやすさにプラスの影響があります。

反復量を上げるために、暇があればパラパラと見る

ほかの記事でもお伝えしているのですが、私は「書くことでの暗記・復習」も良いですが、「見ることでの暗記・復習」も非常に良いと考えています。見ることでの暗記は「時間をかけずに、何度も繰り返すことができるため」です。

参考書や単語帳などを通学の移動中や休憩中、テレビを見ているときなどにパラパラと眺めます。これだけでも記憶を呼び戻すことができ、覚えたことが定着しやすくなります。

しっかり暗記するには、書くほうが高い効果を得られるかもしれません。しかし書くことでの暗記は場所が限られ、時間もかかります。それよりは何度も反復するほうが、トータルで見ると暗記量を増やすことができるのです。

受験勉強は「時間との戦い」です。効率良く暗記できるよう、見る・眺めるということを意識してください。

最初はすぐに見直して、だんだん間隔を空ける

1度暗記したことは、1時間後ならまだ覚えているはずです。ですがそれから時間が経つにつれて、忘れやすくなります。

1度暗記したことを記憶へしっかり定着させるために、まずは「その日のうち」「次の日」「3日後」に復習すると良いです。復習の仕方は上でお伝えしたように、さっと確認するだけでも構いません。

覚えた直後は、まだ記憶があやふやです。そのため新しいことを覚えて3日までは、復習量を増やすのです。

3日以内に復習をしてしっかり覚えることができたら、次は「1週間後」「2週間後」「1ヶ月後」のように間隔を空けます。こうして長い間を空けても暗記できていたら、「今後も活用できる知識」になります。ただ、長い期間を空けすぎると忘れてしまうため、1~2ヶ月ごとにざっと復習することを心がけてください。

声に出して読む

暗記をするときに、無言で書いたり読んだりして覚える人は多いです。しかしより記憶を定着させるためには、声に出して読むほうが良いです。

英単語は読みながら発音することで、より覚えやすくなります。また、歴史の出来事や人物名、数学や物理・化学の公式、法則名など、さまざまなことを声に出して読みましょう。

小さな声なら、家の中でつぶやいても恥ずかしい思いをすることはありません。学校や予備校などでも、口に出して覚えている人がいるはずです。あなたも真似して、積極的に声に出して覚えましょう。

暗記をするときには、できるだけ「五感(読む・聞く・話す・書く・嗅ぐ)」を合わせて使うよう意識すると良いです。

身体を動かしながら唱える

身体を動かして暗記することも効果的です。部屋の中を動き回ったり、身振り手振りを使ったりすることで、より強く記憶に残りやすくなります。

人によっては「勉強は机に向かってやるもの」というイメージをもっているかもしれません。しかし暗記をする場合は、このように立ち歩いたりつぶやいたりと、身体を動かすほうが良いです。

動き回っていると、だんだん暗記を楽しく感じることもあります。楽しみながら暗記できれば、受験勉強がよりスムーズになります。

オリジナルの語呂合わせを作る

参考書によっては項目を暗記しやすくするために、「語呂合わせ」を紹介してくれていることがあります。ただ、中には語呂合わせのない項目もあるはずです。なかなか覚えられない事柄は、自分でオリジナルの語呂合わせを何とかして作ると良いです。

「物理の『Q=CV』は、『柿は渋い』で覚えよう」のように語呂合わせを作ると、ぐっと覚えやすくなるはずです。参考書などで紹介されている覚え方よりも、自分で作る覚え方のほうが、記憶に定着しやすいです。

語呂合わせを思いつくことは少し大変かもしれません。ただ、どうしても覚えたいことがある場合は、作る価値があるといえます。

できるだけ関連づけて覚える

上でお伝えしたように各教科で学ぶ項目は、それぞれがつながりをもっています。一見するとバラバラに見えることでも、全体像を把握すると実は関連していることが多いのです。

つまり勉強が進んでくると、前に学んだ事柄と新しい事柄を、関連づけて覚えることができるようになります。できるだけ前の知識をもとに新しいことを覚えると、よりスムーズに暗記することができます。

特に数学や物理、化学などの理系科目は、この傾向が強いです。ひとつの公式から、さまざまな公式を導き出せることもあります。また、日本史や世界史についても、それぞれの出来事をストーリーで関連づけると覚えやすくなります。英単語も「接頭語」を理解すると、複数の単語をまとめて覚えやすくなります。

受験勉強を始めた最初の段階では、上手く関連づけることができないかもしれません。ただ、勉強が進むと意識できるようになります。

暗記方法を身につけて、サクサク覚えよう

ここでは、大学受験で必ず必要な「暗記の仕方」について紹介しました。上で紹介した暗記方法を身につけることで、よりスムーズにさまざまなことを覚えられるようになるはずです。また、それぞれの方法を組み合わせることで、より効果は高くなります。

知識を覚えることができたら、問題演習を積んで実践を重ねましょう。そうすれば、知識がより強固なものになるはずです。

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