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地方国公立・MARCH・関関同立の化学は、「入試標準レベル」。きちんと勉強すれば合格ラインの点数を取ることはできるため、入試までにしっかり対策しましょう。
ただ、いざ勉強を始めようと思っても、勉強の仕方や使う問題集で迷うことはあるもの。そこでここでは、地方国公立・MARCH・関関同立の化学対策を解説します。
地方国公立・MARCH・関関同立の化学は標準レベル。リードアルファ・セミナー・ニューグローバルなどを、発展・応用問題までしっかりと解く
地方国公立・MARCH・関関同立の対策として、化学でまずやるべきことは、
「教科書準拠(じゅんきょ)の問題集を、応用・発展問題まで解けるようにする」
ということです。
教科書準拠の問題集とは、
- セミナー(第一学習社)
- リードアルファ(数研出版)
- ニューグローバル(東京書籍)
などが一般的。どれか1冊でOKです。
上の3つはどれも問題がたくさん収録されていて、ひと通り解けるようになれば基礎・標準・やや難レベルの入試問題をしっかり解けるようになります。むやみに新しい参考書や問題集に取り組むより、1冊を仕上げましょう。
上の3つは多少の違いはありますが、
- 基礎項目のチェック問題
- 基本例題
- 基本問題
- 発展例題
- 発展問題
という構成になっています。これら全てを順番に解き、発展例題・発展問題までひと通り解けるように進めましょう。
また、セミナー・リードアルファ・ニューグローバル以外にも教科書準拠の問題集はあるため、手持ちのものがあればそれで大丈夫です。もし持っていなくて新たに買うなら、数研出版のリードアルファがおすすめです。
問題集はとにかく復習!どの問題もラクに解けるレベルまで反復を
問題集は1度解いただけでは意外と身につかないため、必ず復習が必要。何度か解いて、「もう大丈夫。絶対にわかる」というレベルに仕上げます。
回数の目安は、3〜4回。これくらいは解かないと、スムーズに問題を解けるレベルになりません。大変な作業ですが、ここをていねいにするかどうかで、化学の点数を伸ばせるかが変わります。
人によっては「教科書準拠の問題集はもう大丈夫だから、入試レベルの問題集をやろう」と先走ることがあります。ただ、こうした人に確認テストをしてみると、基本問題でも意外なほど解けません。本当はあまりわかっていないのに、自分の理解度を実際より高く考えてしまうことはよくあるので気をつけてください。
「油断せずカンペキに仕上げる」という意識をもって問題集に取り組むだけでも、大きな力の差が生まれます。
教科書準拠の問題集は、ごく基本的な問題も含めると問題数が500〜600問ほど。これを全て解けるようにすれば、覚えるべき項目はほぼ頭に入り、化学の問題パターンの大部分をカバーできます。そのためよほど難しい問題でなければ、スムーズに解ける問題が多いと感じるはずです。
問題集がスムーズに進まないときは、スタディサプリの映像授業で学習。参考書は挫折しやすいため、おすすめしない
セミナー・リードアルファ・ニューグローバルなどは、あくまでも「問題集」。基礎を理解した上で使うと効果的ですが、
- 問題がわからず、1人で進められない。
- 化学が苦手で、わからない。
- 覚えるべき項目が何なのか、よくわからない。
上のような場合、やみくもに解いても思うような学習効果を得られません。
この場合、きちんと基礎や覚えるべき知識を身につける必要があり、定番の「スタディサプリ」がおすすめです。映像授業で理解して、その上で問題集の問題を解くと良いでしょう。
化学の基本をわかりやすく解説した参考書もありますが、テキストを読み進め、途中に出てくる問題を考えるのは、意外と大変です。特に化学が苦手な人は強い意志がないと最後まで消化しきれず、時間もお金もムダになりやすいため、参考書よりスタディサプリをおすすめします。
自分で進めるのが難しい場合、できれば塾や予備校の利用を。費用はかかるけれど、そのほうがスムーズ
ここまでを踏まえ、地方国公立・MARCH・関関同立の化学は
「スタディサプリで知識のインプット → 問題集を解く」
というシンプルな学習の流れになります。
ただ、やるべきことはわかっていても、なかなか自分で進められないことはよくあるもの。独学での学習が難しいときは無理をせず、できれば塾や予備校を利用するべきです。
塾や予備校は先生が直接教えてくれて、「授業がある」という強制力が働くため、勉強を続けやすくなります。
最近は河合塾や駿台のように集団授業の形式だけでなく、「トウコべ」のようにオンラインで個別指導を受けられるサービスや、「STRUX(ストラックス)」「スタディコーチ」のように使っている問題集の学習管理やわからない部分に絞っての解説などをしてくれるサービスもあるため、目的に合わせて考えてみてください。
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教科書準拠の問題集で発展問題まで解ければ、合格レベルには到達できる。過去問を解いてまだ余裕があるなら、重要問題集のA問題を解く
セミナー・リードアルファ・ニューグローバルの発展問題までをしっかり解ける(解答を見なくてもきちんと正解を出せる)ようになれば、地方国公立・MARCH・関関同立の化学は7〜8割ほど解けるレベルに到達できます。その後は3〜5年分の過去問演習をして、スムーズに解けるかを確認しましょう。
ただ、
- まだ余裕がある。
- 周りの人が重要問題集を使っているから、教科書準拠の問題集だけで良いのか不安。
という場合、重要問題集のA問題に取り組むのも良いでしょう。B問題はオーバーワークになるため、A問題だけで十分です。こちらも2〜3回は解きましょう。
ちなみにリードアルファの応用問題と重要問題集のA問題は、それほどレベルが変わりません。そのため筆者はリードアルファだけで良いと考えますが、心配からほかの問題集も取り組みたくなる気持ちは理解できるため、どうしても使いたい場合は重要問題集にも取り組んでください。
「教科書準拠の問題集をしっかり解いたのに、過去問が解けない」という場合、ランダムに解いてみて定着度を確認
人によっては
「セミナーを繰り返し解いたのに、ぜんぜん化学が伸びない。セミナーだけじゃダメじゃん」
ということがあります。
これは、
- まだ定着度が低い可能性がある。
- 繰り返すこと自体が目的になってしまっている。
ということが原因として考えられます。
セミナーやリードアルファは反復での復習が必要ですが、その目的は「基礎知識と、その使い方を身につけるため」です。適当に3回繰り返したり、答を覚えてしまって数値を出したりするだけでは意味がないため、復習の過程で「内容を正しく理解できているか」を確認しましょう。
また、確認テスト形式で、ランダムに問題を解いてみるのも良い復習方法です。番号順に問題を復習すると流れで問題を覚えてしまうことがありますが、ぱっと目に入った問題をすぐに解ければ、その問題はきちんと身についている可能性が高いです。
特に自習・自分の理解だけで進めていると、「自己流の理解」「甘い精度」になってしまうことがあります。こうしたことを防ぐにも、上で紹介したように塾を活用するのは効果的です。
学習ペースの目安は、高3・8月末までに教科書準拠の問題集を1周が理想的。残り期間で復習+過去問+重要問題集A問題
ここまでの学習ができれば、地方国公立・MARCH・関関同立に向けた化学対策は十分です。ただ、学校で化学の全分野をひと通り学習しないと、問題集も終わらせることができません。そのため学校の進度により、学習のスケジュールも変わります。
学校で化学の学習が7月中に終わる場合
学校で化学の全分野を高3の7月末までに終える場合、「高3の8月末までに、セミナーやリードアルファなどの問題集を1周」が目安のスケジュール。残り期間で復習・過去問演習を中心にしつつ、余裕があれば重要問題集のA問題を解きましょう。
学校で化学の学習が10〜12月に終わる場合
学校で化学の学習が高3の10〜12月ごろに終わる場合、12月末までにセミナーやリードアルファなどの問題集を1周することを目標にしましょう。入試直前までかかることになるため、以前に習った分野の復習を並行して進めます。
また、秋以降は過去問も解きましょう。上のイメージでは9月からとしていますが、まだ十分に復習ができていないなら、10〜11月でも大丈夫です。過去問もあまりたくさんは解けないと思われるため、まずは3年分と考えておくと良いでしょう。そして1月に入ったら、もう2〜3年分を解いてみてください。
高2の冬から準備を始められると、計画を前倒しできてさらに良い
学校の授業に関係なく、今は映像授業で先取り学習をすることもできます。地方国公立・MARCH・関関同立志望なら高3の4月から勉強を始めても間に合いますが、高2の冬(12月〜翌年2月ごろ)からスタートできるとより安心です。
早めに受験対策を始めると、ワンランク上の大学も視野に入るかもしれません。どれだけ自分が頑張れるかにもよりますが、時間に余裕をもって勉強を始めるのはおすすめです。
地方国公立・MARCH・関関同立の化学はきちんと対策すれば得点できる。計画的に学習を進めよう
地方国公立・MARCH・関関同立の化学は、標準レベルの問題が中心。教科書準拠の問題集をしっかりやり込めば合格ラインには到達でき、できれば重要問題集のA問題までしっかり解いて復習まで終えておくと良いです。
自分だけで問題を解けない、計画的に進められない場合は、映像授業を使った基礎の確認や、塾・予備校の活用などで対策してほしいと思います。