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大学受験の勉強には費用がかかります。特に大手予備校の場合、50~100万円の費用がかかるのが一般的です。なるべく費用を抑えたい場合には、子供に独学をさせるか、塾や予備校に行かせるかで迷うことがあると思います。
独学でも志望校に合格することはできます。ただ、独学で上手くいく子供と、塾や予備校で勉強するほうが良い子供がいます。
ここでは受験勉強を「独学」で進めるか「予備校・塾・家庭教師」を利用するかで迷っている場合に、どう判断すれば良いかを紹介します。
独学でも志望校合格は可能だが、「自己管理」ができる子供向け
独学で志望校に合格した人はたくさんいます。インターネットのさまざまなホームページでは「予備校は必要ない」「独学で東大に合格した」などの情報を見かけることがあります。
私自身、浪人時代は予備校に通っていましたが、授業に出ずに独学で勉強することがありました。そのため自分自身の経験からも、独学だけで志望校に合格することはできると考えています。
最近は大学受験対策の参考書や問題集はとても充実しています。教材の質は年々上がっていて、多くの受験生に「分かりやすい」と評判の良い参考書・問題集はたくさんあります。
こうした教材を活用すれば、予備校で授業を受けるよりも効率良く勉強することができます。自分の学習ペースに合わせて勉強できるためです。
ただ、参考書や問題集を自分で進めるのは、勉強習慣があり、自己管理をすることができる子供でないと難しいです。
私の場合は浪人していたため、「志望校に合格したい」と強く思っていました。「今年も大学入試で失敗したら、2浪になってしまう」という危機感があったため、集中して勉強に取り組んでいました。
このように、独学で受験勉強をすることは可能ですが、子供に勉強習慣や強いモチベーションがないと、参考書や問題集は「買うだけ」で終わってしまいます。参考書や問題集は質が良くても、使いこなせない人が多いのです。そのため、講師やスタッフがサポートしてくれる予備校や塾、家庭教師が利用されています。
予備校や家庭教師はモチベーションを保ちやすい
予備校や塾、家庭教師で成績が伸びるのは「講師の教え方が分かりやすいため」だと考える人は多いです。しかし「勉強に対するモチベーションを保ちやすい」ことも大きな理由です。
予備校や塾には「講師」「チューター」「友達」「勉強を頑張っている他校の生徒」がいます。講師やチューターにアドバイスをもらったり、友達や周りの受験生が勉強している姿が刺激になったりして、勉強を続けやすくなります。
子供によっては参考書や問題集で勉強する中で、自分で勉強の面白さを発見してモチベーションを保つ人がいます。しかし多くの子供は、このように勉強することができません。独学で勉強すると「分からない、難しい。面白くない」と思うようになり、途中で挫折してしまう子供が多いです。
このように子供に勉強習慣がない、もしくは勉強への意欲が低い場合は、独学ではなく予備校や塾、家庭教師を選ぶことをおすすめします。予備校や塾を利用すれば、勉強を続けられるようになる子供は多いです。予備校や塾は集団で授業を受けることになるため、子供が集中できない場合は、講師と子供が1対1で勉強できる家庭教師を選ぶと良いです。
また、予備校や塾で勉強する中で、子供の意識が変わることはよくあります。それまで勉強に対して意欲がわかなかった子供でも、予備校のスタッフや友人の頑張りがきっかけになって勉強を頑張り始めることがあります。
私が在籍していた塾には、勉強が嫌いな生徒がいました。しかし友達から刺激を受けて高3の夏以降から勉強をし始めて、質問も積極的にするようになりました。もともと話をするのは好きな生徒だったため、塾のスタッフに気軽に相談しながら勉強し、春には大学に合格して明るく卒業していきました。
さらに独学が向いている生徒でも、予備校や塾に通うと刺激になる場合があります。私の塾にも、自分で勉強をどんどん進める生徒がいました。しかしこの生徒は、休憩のときや勉強で不安を感じたときにスタッフを頼ってくれました。自分で勉強を進めることができるタイプの生徒でも、スタッフと話すことで良いストレス解消になっていたようでした。
また、この生徒はほかの上位大学を目指す生徒と自然に仲良くなり、一緒に勉強をしたり、勉強法の情報交換をしていました。これも独学では得られないものです。もともと勉強に対する基礎がある生徒にとっては、予備校や塾は新しい刺激を得ることができる場になります。
高額な予備校だけが良いわけではない
このように、独学は費用を抑えることができるため、費用の面では親にとって安心です。しかし費用を心配して子供に独学をさせてしまうと、大学受験が上手くいかず、結果的に子供がもつ将来の可能性を狭めてしまう場合があります。
予備校・塾・家庭教師の利用を迷っている理由が「費用」の場合は、大手予備校だけでなく、地域密着型の塾を検討することをおすすめします。
河合塾・駿台・東進(東進ハイスクール・東進衛星予備校)などの大手予備校は、本格的な受験対策コースに申し込むと全て50万円以上かかります。中には東進衛星予備校などで1講座だけを取り、安く抑える人がいます。ただ、これで受験対策が上手くいくのは稀なケースです。
これに対して地域密着型の塾や個別指導塾の場合、大学受験生でも月謝は2~3万円ほどが相場です。この場合は年間で25~35万円ほどになりますが、大手予備校よりも費用を抑えることができます。
大手予備校はたしかに受験に必要な環境が全て揃っています。ただ、中堅レベル(偏差値50~55)の大学を志望校にする場合、大手予備校でなくても地域の塾を利用することで受験対策をすることは可能です。
また、大手予備校はたくさんの生徒が通っているため、1人の子供に対する面倒見は薄くなりがちです。そのため授業を受けるだけで満足してしまうことがあります。地域の塾は「生徒ひとりひとりに講師やスタッフの目が行き届きやすいため、面倒見が良い」というメリットがあります。
中堅レベルの大学を目指す子供の場合、「勉強に対するモチベーションアップ」が重要になることが多いです。そのため、地域の塾は利用する価値があるといえます。
家庭教師も勉強意欲が低い子供に適したサービスですが、大学受験生の月謝は3~5万円が相場です。そのため費用が大手予備校に近いです。
おわりに
ここでは、受験勉強をするために独学が良いのか、予備校・塾・家庭教師を利用するほうが良いのかについて紹介してきました。
- 独学でも受験勉強はできる。ただ習慣やモチベーションが高い子供向け。
- 大手予備校は整った環境がメリット。地域の塾は安さと面倒見の良さがメリット。
- 地域の塾でも中堅レベルの大学なら受験対策をすることができる。
- 独学が向いている子供でも、予備校・塾に行くと刺激になることがある。
子供に勉強習慣や勉強に対する意欲があれば、独学でも志望校に合格することはできます。自分で勉強を進められない子供の場合は、予備校や塾を利用することをおすすめします。
予備校や塾は種類があり、大手予備校が全ての子供に良いわけではありません。費用を安く抑えられる地域の塾でも面倒見が良く、成績を上げることができるところはたくさんあります。
多くの予備校や塾では無料の体験授業を行っていたり、定期的に説明会を開催していたりします。こうした機会を利用して、子供にとって最適な勉強法を見つけてください。