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通信教育の教材として人気が高いZ会ですが、「難しい」という評判をよく聞くと思います。私はZ会で勉強していましたが、たしかに多くの受験生が難しいと感じる内容です。ただ、それでもじっくりと取り組むことで理解することができ、それによって力を伸ばすことができます。
私の意見としては、Z会はとてもおすすめできる教材です。ここではZ会を受講しようか迷っている場合の参考として、Z会の「難易度」や「活用の仕方」について、私の体験を紹介します。
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難易度は「難しい」
Z会はとても難しいです。ある程度学力に自信があっても、「どの問題も簡単に解ける」ということはないと思います。私は数学と化学を受講していましたが、両方とも偏差値は60ほどでした。この2科目は得意科目だったのですが、それでもZ会の問題は、問題を見るたびに「難しい・・」と思っていました。
もちろんあなたが今どのくらいの偏差値で、どの程度学力に自信をもっているかは分かりません。ただ、多くの受験生と同じように、Z会を難しいと感じる可能性は高いと思います。
ただ、そこで「自分にはできない」とあきらめてしまうか、「これを解けるようにして、さらに実力を伸ばそう」と思えるかどうかがポイントです。
Z会の問題は難関大合格者から「良問」といわれることが多いです。私がZ会を使っていたときも、たしかに問題がとても練って作られている印象をもちました。何通りもの解法で解くことができたり、問題を解くためにさまざまな解法を複合的に使う必要があったりと、市販されている問題集の問題よりも、段階を踏んで解く必要がありました。
そのため確かに難しいのですが、「誰も解き方を思いつかないようないたずらな難問」ではなく、「学んだことを使いこなす力」が身に付いていれば、解くことができる問題だと思いました。
偏差値が高いなら、さらに上を目指す意欲があると思います。頑張る気持ちがあればZ会の難しい問題を活かすことができるはずなので、使うことを考えてみるのはおすすめです。
ちなみにZ会を使うかどうかの基準として、「偏差値60以上の人」におすすめしています。
解答はていねいで詳しい
Z会の解答は、詳しいと思いました。理解のさまたげになるような解説の省略はなく、きちんと読めば理解することができます。私は解けなかった問題が多かったので、解説を何度も読んで理解するようにしていました。
また、「別解」も読んでいました。自分の中でベストだと思う解法が別にあったとしても、さまざまなアプローチの仕方を知っておくことで、引き出しが増えると思ったためです。ひとつの解き方を理解すると、別解も理解しやすくなります。問題を解けなかった場合は、まずはじっくりと解説を読み込んでみてください。
Z会は「問題の質」だけでなく、「問題の解説」も良いと思います。もちろんZ会は基礎力が固まっている人向けなので、基礎の基礎までかみくだいた分かりやすさはありません。しかし基礎がある程度できているのであれば解説に無駄を感じることがなく、すっきりと分かりやすいです。Z会の教材はレイアウトがシンプルなので、人によっては単調さを感じることがあるかもしれません。好みは分かれますが、私は良いと思いました。
教材を解いて、添削問題をとにかく出した
Z会は毎月定期的に教材が送られてきます。送られてきたらそのまま放っておかずに、すぐに開封すると良いです。Z会で挫折してしまう人の多くは「毎月送られてくる教材のペースに、ついていけなくなる」ことが原因です。とりあえず開封することで、教材に取り組みやすくなります。
Z会の基本的な進め方は、「教材を解いて、添削問題に取り組む」ということの繰り返しです。私もこのサイクルの繰り返しでZ会に取り組んでいました。
ここで、「考えることに時間をかけすぎない」ことが大切です。難しい問題は自分で解きたいと思うあまり、考える時間を長く取りすぎてしまうことがあります。しかし30分や1時間も考えていると、取り組める問題の数が減ってしまいます。また、ひとつひとつの問題にこうした時間をかけていると、Z会に取り組むこと自体を大変に感じて、挫折しやすくなってしまいます。
そのため私は添削問題ではない予習教材などは、5~10分ほど考えて分からなければ、解答を見て理解するようにしていました。ただ添削問題には時間をかけて、納得いくまで考えるようにしていました。ただ、それでもひとつの問題にあてる時間は30分~1時間ほどでした。
また、添削問題は難しいため、来月の教材が送られてくるまでに提出が間に合わないことがよくあります。Z会は「問題を解けないからといって提出してはいけないわけではない。ペースを守って提出することを優先しましょう」と伝えています。これは「Z会を続けるコツ」として、たしかに効果的だと思います。
そのため解けた部分が5割などでもとにかく添削問題を提出して、ペースについていくことをおすすめします。逆に「全然解けなかったから、提出しないでおこう」と思っていると、どんどん添削問題をためてしまう悪循環におちいります。そのため、なるべく提出することを優先するのが大切です。
添削の仕方はざっくりしている
Z会の添削は正直なところ、細かいところまでしっかりと添削してもらえるわけではありません。いわゆる「ざっくりとした印象」を受けました。「この記述で大丈夫かな」と思った不安なところを添削でチェックしてもらうには役立ちますが、添削によるアドバイスが解説以上に役立つとは感じませんでした。
ただ「採点者に見てもらうために解答をしっかり作る」ということ自体は、とても良いトレーニングになりました。そのためZ会は「添削によるアドバイスを期待する」というよりは、「自分の記述が正しいかどうかを確認してもらうため」に利用するほうが良いと思います。
私の場合は添削問題自体とその解答でZ会には十分満足できました。数学の記述力を伸ばす必要はありましたが、毎回の添削問題をじっくり解いて出すこと自体が、力を伸ばすために一番役立ったと思います。
また、英語や国語、小論文などの文章が大切な科目は、自分自身で解答が合っているかをチェックするのが難しい場合があります。このときに添削問題を利用すると、とても効果的です。
Z会は情報誌も勉強になる
Z会は「情報誌」も参考になるため、読んでおくことをおすすめします。Z会を受講している人の多くは難関大学を目指す人たちです。東大や京大など、日本トップレベルの大学を目指す人たちもたくさん受講しているため、こうした人たちに参考になる情報が掲載されています。
私は特に、Z会を利用して大学に合格した人の「合格体験記」をよく読んでいました。それぞれの受験生がどのように勉強していたのかが分かり、とても参考になりました。また、他のZ会受講者がどのようなレベルなのかが分かり、刺激になりました。
私は学校のテストや模試では偏差値60を取ることができていました。しかしZ会では偏差値50ほどになったり、場合によっては50を切ったりしてしまうことがありました。当然落ち込みましたが、「すごい人たちも使っている教材なのだ」と思って勉強していました。
参考書・問題集を併用
Z会を使って勉強しようか迷う人に多いのが「Z会だけで合格できる?」という疑問です。私の場合は参考書や問題集を併用しました。Z会は「ハイレベルな問題集」という位置づけで活用していたため、基礎を補うための参考書を用意して勉強しました。
Z会の問題は良いものの、体系的な構成(一連の流れがある構成)にはなっていません。そのため基礎知識を「点」ではなく「線」として学ぶためには、たとえば数学なら黄チャートなどで学ぶほうが良いと思います。「良問をまとめた問題集」としては、Z会はとても良いです。
二次試験前は添削問題を何度も復習
二次試験前はZ会の添削問題と参考書・問題集を繰り返し復習していました。最終的には過去問と添削問題をすらすらと解けるようになるまで復習して、最後の仕上げにしました。
解けなかった問題には印をつけて復習して、トータルで5回ほどは復習しました。これくらい解いても得るものがあったため、Z会の問題は「とても濃い」と思いました。また、こうした難しい問題を最後はスムーズに解けるようになったことで、自分の自信になりました。
基礎力があるならZ会はおすすめ
ここでは、私がZ会を利用した体験談を紹介してきました。Z会はたしかに難しいですが、その質は実際に使ってみて、とても高いと思いました。私はZ会を最後まで活用して旧帝大レベルの大学に合格することができたので、偏差値60以上の基礎力がある場合には、使ってみるのはおすすめです。
Z会は資料請求で見本の教材を取り寄せることができ、1科目を5,600円(税込)で始めることができます。退会も簡単にすることができるため、「まずはひと月、様子を見てみる」というのも良いと思います。