大学入学前にやっておくと良いことのひとつとして、「免許(普通自動車免許)の取得」があります。免許を取っておくと今後いつでも車に乗ることができ、さまざまな場面で「身分証明書」として使うことができます。もちろん学生証も身分証として使うことはできますが、大学を卒業して社会人になったときにも使えるのは免許証です。
免許は自動車学校へ通って取りますが、通常は2〜3ヶ月かかります。ただ、「合宿形式」で取ると最短2週間ほどで取得できます。大学入学前でも十分間に合うため、時間があれば免許を取得しておくと今後が楽になります。
ここでは、「高校生の免許取得」について紹介します。
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高校生は「高3・11月ごろ」から免許を取れるが、学校に確認を
車を運転するための「普通自動車免許(以下「免許」)」は、18歳以上なら取ることができます。高校3年生は18歳になる学年ですが、高校が免許取得を校則で禁止していることが多いです。生徒が車に乗って、事故を起こすと大変だからです。
ただ、高校生の中には大学へ進学する人だけでなく、就職する人もいます。会社で働くことになると車が必要になることも多いため、多くの高校では「高3の11月ごろ」から免許の取得を許可しています。また、免許は今後「身分証明書」としてさまざまな場面で使えるため、高校側が「大学受験を終えた後なら、免許を取っても良い」と考えていることもあります。
また、高校によっては「高3の3月(卒業ギリギリのタイミング)に入ったら、免許を取っても良い」のように決めていることもあります。免許取得が許可される時期は学校によって違うため、先生に確認することをおすすめします。
なお、免許には「MT(ミッション)」と「AT(オートマ)限定」の2種類があります。
車は自分でギアを変える「ミッション」と、自動でギアが変わる「オートマ」があります。ミッションは自転車のように、ギアを自分で変えるようなイメージです。MT免許を持っていると、ミッションとオートマ両方の車に乗ることができます。AT限定免許は、オートマしか乗ることができません。
今はほとんどの車がオートマのため、AT限定免許を持っていれば問題ないです。ただ、世間的なイメージとして、「男性はMT免許、女性はAT限定免許」のような風潮はあります。男性でAT限定免許を取っても困りませんが、一応MT免許を取っておくのも良いでしょう。
免許取得にかかる期間は2〜3ヶ月が目安
免許を取るときにかかる期間は、2〜3ヶ月ほどです。
免許を取るためには「自動車学校」へ通い、安全や車の運転に関する知識を勉強して、実際に車を運転するための技術を身につける必要があります。
自動車学校で学ぶ内容は、「知識」と「技能」という形に分かれています。授業は「知識講習」や「技能講習」のように呼ぶことが多いです。これらそれぞれをきちんと身につけないと、免許を取ることはできません。
ただ、車の免許は受験勉強のように高い難易度ではないため、きちんと取り組めば誰でも取ることができます。
また、自動車学校は、自分のペースで通うことになります。免許を取ろうと考えるタイミングは人によって異なり、大学生や仕事をしている社会人の人もいます。多くの人が学校の授業や仕事の合間に自動車学校へ通い、免許を取得しています。つまり自動車学校で学ぶペースは、人によって違うのです。
毎日のように自動車学校へ通って講習を受ければ、それだけ早く免許を取ることができます。ですが「学校や仕事が忙しく、なかなか自動車学校へ行けない人」は、免許を取得できるタイミングが遅くなります。
早く免許が取りたいなら、時間が空いたときにはできるだけ自動車学校へ行くと良いです。
なお、自動車学校へ通うための費用は、25〜30万円ほどです。「学割」が使えるときもあり、この場合は1〜2万円ほどお得になることもあります。
大学合格後に「合宿」で取れば、2週間ほど
志望校に合格して大学受験を終えたあとは、大学入学まで時間に余裕ができます。この時間を有効活用して、「合宿形式」で免許を取るのもおすすめです。
自動車学校は日本全国にあり、「合宿で免許を取れるプラン」を用意しています。自動車学校の合宿プランは部活で行われる合宿のように、集中的に自動車学校で学びます。毎日朝から夕方もしくは夜まで講習を受けることになるため、2週間ほどで免許を取得することができます。
特に私立大学を志望校にしていた場合や推薦入試で合格した場合には、高3の12月や翌年2月には受験が終わっていることになります。合格後から大学入学までの時間を利用して、合宿で免許を取るのも良いでしょう。
普通に免許を取る場合、家から近い場所にある自動車学校へ通うことになります。ですが合宿で免許を取る場合、「行ってみたい場所」で免許を取ることができます。
岐阜に住んでいる私の友人も合宿で免許を取りましたが、他の友人と一緒に福岡の自動車学校へ行っていました。講習を受けながら、時間が空いたときに福岡や周辺の観光に出かけていたようです。「卒業間近のときに福岡へ免許を取りに行ったから、卒業旅行みたいな感じで良い思い出になったよ」と言っていました。ちなみに私も行きたかったのですが、3月まで受験でした。
合宿で免許を取る場合、自動車学校へ通う費用のほかに「交通費」「ホテルの宿泊代」「食事代」が必要になります。ただ、自動車学校の合宿プランはホテル代・食事代・自動車学校の費用が全て合わさった「セット料金」になっていることが多いです。セット料金は20〜25万円ほどが相場で、あとは自動車学校への交通費だけで良いことになります。
さまざまな自動車学校の合宿プランを探せる「合宿免許受付センター」では、20万円や22万円など、平均的な料金より安めのプランもたくさんありました。各自動車学校で受付期間が決まっており、人気の地域の合宿プランは早めに埋まってしまう可能性があります。そのため行きたい場所があるなら家族や友達と相談して、早めに決めることをおすすめします。
大学入学前に免許を取っておくと、入学後が楽
車の免許は、いつでも取ることができます。ただ、大学入学前に免許を取っておくと、今後が楽になります。
大学に入ると、やるべきことがたくさんあります。勉強のほかにも部活・サークル、友達との付き合い、バイトなどで忙しくなることは多いです。また、1〜2年のときは時間があることもありますが、3〜4年は忙しくなりやすいです。理系は3年から「実験」が始まり、実験後にレポートを作成する必要が出てきます。また、文系・理系とも、3年の後半からは「研究室への配属」や「就職活動」が始まり、慌ただしくなります。
さらに大学を卒業して会社員として働き始めると、免許を取りに行ける時間はなかなかありません。
そのため免許は、できれば大学入学前に取っておくと良いでしょう。もちろん無理に予定を詰め込むことはありませんが、大学生になる前の時点で免許を取っておくと、入学後の大学生活に集中することができます。
大学入学まで時間があれば、免許取得を考えよう
ここでは、「高校生の免許取得」について紹介しました。大学受験が終わり始める高3の11月ごろからは、多くの高校で免許の取得が許可されます。志望校に晴れて合格したあとは空き時間を使い、免許を取るのはおすすめです。大学入学前に免許を取得しておくことで、今後が楽になります。
また、短期間で免許を取るなら、「合宿形式」もおすすめです。時間を効率的に使えるだけでなく良い思い出にもなるので、興味が湧いたら検討してみてください。