最近は動画で学べるサービスが登場していますが、「スタディタウン」もそのひとつ。プロの予備校講師による授業を、動画でいつでも学ぶことができます。自宅にいるときや空き時間を使って学べて内容が濃いため、効率的に学習できます。
スタディタウンはほかの動画学習サービスと違い、ひとつひとつの講座が「集中的に学べるパッケージ」になっているところが良いです。公式サイトのサンプル授業を見て、自分に合うと感じたらおすすめです。
ここでは「スタディタウン大学受験講座」の内容やメリット・デメリットを解説します。申込前の参考にしてほしいと思います。
Contents
プロの予備校講師による動画授業を、スマホで学べる
スタディタウンは多くの受験生に人気のある予備校講師の授業を、動画で学べるサービスです。
通常なら有名講師の授業は、予備校へ入学しないと受けることができません。ですがスタディタウンなら自宅で動画を見て勉強できるため、全国どこに住んでいても利用できます。
最近は「スタディサプリ」など、低価格で動画授業を学べるサービスが登場しています。スタディタウンはスタディサプリよりも少し高めではあるものの、「ひとつひとつの科目を集中的に学べる構成」となっています。
たとえば英語の20回(1回60分)で構成される講座を取ったら、それを1つずつ受けていけば良いです。つまりやることが分かりやすくムダがなくなるため、迷わず実力アップをすることができます。
スタディタウンは「シンドバッド・インターナショナル」という企業が提供しているサービスで、河合塾や駿台などの大手に比べると知名度が低めです。スタディタウンの公式サイトも少し分かりにくいのですが、授業を担当している講師は有名講師のため、リーズナブルに濃い授業を受けることができます。
受講できる科目が英・国・社・化と限られるが、内容は良質
スタディタウンは2018年10月現在、動画授業で学べる科目が「英・国・社・化」となっています。つまり基本的には「文系志望向け」のラインナップで、化学だけは私大の医学部向け講座があります。
スタディタウンは少し用意されている講座がバラバラな印象なのですが、そこはこれから改善される点なのかもしれません。ひとつひとつの講座内容は良質なため、受講を考えてみる価値はあります。
スタディタウン・講座ラインナップ
【英語】
- 英語長文対策「スーパーSIM」
- 30日で大学に受かる!「入試の長文が読める英文法」講座
- 8割取れるセンター英語
【国語】
- 9割取れる私大現代文
- 9割取れるセンター現代文
【歴史】
- 早稲田によく出る世界史
- 入試に受かる・日本史 正誤問題対策
- 3時間でプラス10点」日本史
【化学】
- 40時間で私立医学部に受かる!「日本一速く簡単に解ける理論化学」講座
講座によってはスタディタウンの公式サイトで、授業のサンプル動画を見ることができます。これをチェックして分かりやすい、自分に合っていそうと感じたら、受講を考えると良いでしょう。
私も動画をチェックしてみましたが、「30日で大学に受かる!入試の長文が読める英文法講座」の杉山先生、「40時間で私立医学部に受かる!日本一速く簡単に解ける理論化学講座」の小枝先生は、とても分かりやすいと感じました。正直「よくある受験講座なのかな」と思いながら見てみたものの、かなり使える受験テクニックが満載で驚きました。
大手ではない分だけ費用が安く、大半の講座が大手の半額ほど
スタディタウンの各講座は大手予備校と似た構成となっており、60分の授業が15〜20回くらいのボリュームとなっています。講座によって授業回数は違いますが、それぞれともひと通りの内容を基本からステップアップして学べる構成となっています。
また、スタディタウンの講座は低価格の動画授業サービスと違い、授業・テキスト・講座に合わせたサブコンテンツがセットになっています。
大手予備校の講座は一般的に「60分授業15〜20回分」が1講座となっており、7万円(税抜)が相場です。スタディタウンの講座はだいたいこの半額ほどの金額となっており、入会金などの別途費用がありません。そのため予備校に比べると、かなり安いです。
また、動画授業のため何回でも繰り返し復習することができるので、空き時間などを活用して密度の濃い勉強をすることができます。
講座名 | 内容 | 価格(税抜) |
---|---|---|
英語長文対策「スーパーSIM」 |
【初級】 【中級+上級】 |
【初級】 一括:49,800円 3回分割:月16,600円【中級+上級】 一括:64,800円 6回分割:月10,800円 【初級・中級・上級セット】 一括:99,600円 9回分割:月11,066円 |
30日で大学に受かる!「入試の長文が読める英文法」講座 | ・20講、トータル約20時間 ・演習テキスト(PCで印刷) | 34,800円 |
8割取れるセンター英語 | ・20講、トータル約27時間 ・演習テキスト(PCで印刷) | 29,800円 |
9割取れる私大現代文 | ・30講、トータル約30時間 | 39,800円 |
9割取れるセンター現代文 | ・30講、トータル約10時間 | 24,800円 |
早稲田によく出る世界史 | ・シリーズ①:近代ヨーロッパ史
・16講、トータル約25時間 ・シリーズ②:近代アジア地域史 ・6講、トータル約9時間 |
①34,800円 ②15,800円 |
入試に受かる・日本史 正誤問題対策 | 基礎レベル:20問 標準レベル:16問 応用レベル:16問 トータル約5時間40分 |
19,800円 |
3時間でプラス10点」日本史 | 計2回・トータル約3時間30分 | 15,800円 |
40時間で私立医学部に受かる!「日本一速く簡単に解ける理論化学」講座 | ・33講、トータル約20時間 ・演習テキスト(PCで印刷) ・演習問題・解答(PCで印刷) |
98,000円 |
メイン講座の「英語長文対策スーパーSIM」なら添削付き
スタディタウンがラインナップしている講座の中でも特にメインとなっているのが、「英語長文対策スーパーSIM」です。
大学受験で中心となるのが、「長文読解」です。大学によっては現代文と同じくらいのボリュームがある問題を解く必要があり、難関大学志望の場合は対応できるよう準備する必要があります。
スーパーSIMでは大学受験性がよくやってしまいがちな「返り読み」をせず、「長文を前からそのまま訳す」という読解方法を学ぶことができます。前からスムーズに訳せる技術を身につけることで、ボリュームのある長文も無理なく読めるようになるわけです。
また、スーパーSIMは単に読み方を学んで長文を読む構成ではなく、「音声を聴く → 音読する → 添削課題を解く」という流れでカリキュラムが進みます。
文章を黙読して追っていると、どうしても返り読みをしやすくなってしまいます。音声を聴くとどうしてもすぐには聞き返せないため、前から訳すクセをつけやすくなります。また、音読することでさらにその効果をアップさせることができ、最終的な仕上げとして添削課題が付いています。
スーパーSIMは「初級」と「中級+上級」があり、セットだと99,600円(税抜)です。予備校の1講座よりも少し高めの金額ですが、予備校でしっかりとした添削を受けようとすると、この金額では受けられません。また、予備校は受講生が多いため、添削自体を受け付けていないことも多いです。
スーパーSIMも受講者が増えたら今のような添削サービスを提供できなくなる可能性はあるものの、今の時点ではきめ細かくアドバイスをもらえる体制になっています。今のうちに活用して、長文の読み方をしっかり身につけておくのも良いでしょう。
各講座とも、特典が付いていてお得。すぐに役立つ
スタディタウンの各講座には動画授業とテキストのほか、特典として「受験で合格するためのメンタルの作り方」や「医学部受験に必要な英単語集」などのサブコンテンツが付いています。特典は冊子やテキストではなく、スマホやPCで読めるPDF形式になっています。上の特典は化学講座のものです。
特典も読んで勉強や生活に取り入れることで実力アップに役立つため、お得といえます。特典は講座ごとに違い、その講座と合わせて活用することでより高い効果を得られるものとなっています。
スーパーSIMは安心して受講できるよう、30日の返金保障制度つき
上で紹介した英語長文講座のスーパーSIMには、「30日の返金保証制度」の特典が付いています。
- 申込日を含んで30日以内に電話・メールで連絡する。
- 申込日を含んで30日以内に、添削課題を3回以上提出している(当日消印有効)。
- 送られてきた教材を全て返品する。
上の3点を守ってスタディタウンに連絡すると、全額を返金してもらうことができます(教材の返送料・スタディタウンから返金されるときの振込手数料はかかります)。
もちろんしっかり活用する前提で申し込むべきですが、もし合わないと感じた場合には、この制度を使うと良いでしょう。スタディタウンはスーパーSIMの内容に自信をもっているため、こうした特典が付けられるのだと考えられます。
スーパーSIMは初級・中級・上級セットを一括払いで買うと99,600円(税抜)で、仮に半年で学習し終わるとすると月あたり16,600円です。一見すると高く思えますが、一般的な学習塾と同じくらいの料金でクオリティの高い学習ができるため、検討する価値はあります。
通信教育のため「続けられるか」がポイント!ルールを決めて取り組むべき
スタディタウンは動画とテキストで勉強するため、「通信教育」のサービスです。
通信教育に共通することですが、「続けられるか」が成績を伸ばせるかどうかの大きなポイントです。
通信教育は内容の濃い教材が多いものの、多くの人が途中で挫折してしまいます。スタディタウンは一般的な通信教育と違い、プロの予備校講師による授業でスムーズに理解できる内容・カリキュラムとなっています。
ただ、それでも途中で挫折してしまうことはあるため、「1日1時間はスタディタウンで勉強する!」のようにルールを決めて取り組むことをおすすめします。使いこなすことができれば、スタディタウンの教材は受験勉強にとても役立ってくれるはずです。
支払いはクレジットカードのほか、銀行振込・コンビニ・代引も対応
支払い方法はクレジッカードのほか、銀行振込・コンビニ決済・代引きも利用できます。
スタディタウンはクレジットカード決済でも安全に利用できるサイトですが、もし心配な場合は銀行振込やコンビニ決済などを利用すると良いでしょう。
スタディタウンは教材の内容は良く、それはサイト内にあるサンプル授業をチェックするとわかります。サイトは少し不安に感じやすいデザインですが、動画授業が気に入ったら学んでみるのもおすすめです。
サイト内のサンプル動画で、合いそうと感じたらおすすめ
スタディタウンは予備校よりも低価格でプロの講師による授業を学ぶことができ、おすすめできるサービスです。私も英語の杉山先生、化学の小枝先生はとてもわかりやすく、「なるほど」と感じる授業でした。サンプル授業で「これは合いそう」と感じたら、利用してみるのも良いでしょう。予備校よりも1講座が低価格なので、費用を抑えて質の高い勉強ができるはずです。